タイガー＆ドラゴン 猫の皿

泣かされてしまった。不意打ちだものね。

竜二を呼び戻してやってくれ、
落語をやりたがっている気持ちに自分で気づいてないだけだ
部屋数が足りないなら自分が出ていく、もともと他人だからよ
という小虎に師匠が言います。

「もともと他人だぁ？何言ってんだよ　
寂しいこと言うんじゃないよ　
お前さんはウチの敷居をまたいだときから
もう家族の一員なんだよ。
ほんっとに寂しいこと言ってんじゃないよ」

小百合ちゃんじゃなくても泣けてしまうよね
竜二の話をみんなでしている夕食の席で、
こんなふうに展開して泣かされるなんて
クドカンの脚本もすごいけれど、西田敏行がすごい。
自然で、全然泣かせようとする作為が見えない

今回竜二とおかみさんがいかに師匠を尊敬しているか、
よくわかりました。
竜二が出ていったきっかけが明らかになったし。
林屋亭にスカウトされてしまって竜二はどうするんだろう

スカウトキャラバンで客席にいる人達に気づいて
ソデにいる虎児を睨みつける竜二の表情がとてもよかった。
負けん気の強い挑むような顔がすてきでした。

ジャンプ亭ジャンプが虎と竜と三人で
ビジュアル系落語のユニットを組んで売りだそうって言ってたけど
ジャンプまでビジュアル系に入れていいの？
「毎度お騒がせボーイズ」って・・・
篠山紀信に写真を撮って貰おうっていうイメージの中で、
真ん中の目立つ場所に自分の位置をきめるジャンプ、
カン違いしすぎ。

スカウトキャラバンにでる銀次郎の話を
事務所でしている時の若頭日向さんの発言
「こいつの話は面白くない、
しゃべってて笑ったことは一度もない
坊ちゃんの話は愛想笑いも含めて・・・四、五回はある」
日向さんハードル高くないですか？
強面の渋さがちょっとすてきだけど

デスキヨシにまたお会いできてよかった
恐るべし竜二、すべて作り話だったなんて。
「落語だって全部作り話なんだよ　有り得ねぇ話を
おもしろくしゃべって笑わせればいいんだから」　
その通りだけど・・・
デスキヨシとリアルヒロシの相性のよさはバツグンです。
作り話の中でもいいから、また登場して欲しいです。

小日向文世さんの嫌みな会長ぶりもうまいよね～
認めないよと言いながら拍手している
へそ曲がりなキャラを貫くのがいいな

西田敏行さんといい、若い主人公達をしっかり支えながら
ジャニーズ系目当てでみている人達の心も
揺さぶってしまう俳優さんたちがとてもとても素晴らしい。

適材適所にそういう役者さんをイメージする宮藤官九郎って
やっぱりすごいんだわ

来週の予告を見て、痛めつけられている銀次郎がとても心配。

タグ：クドカン

コメント 2

ウフフ(｡･m･)miyucoｻﾝ、日向ｻﾝはねぇ、
「坊ちゃんの話は愛想笑いも含めて・・・四、五回はあるモン」
て云ってンですよぉ　「あるもん」て！((o(≧－≦)o))　
脚本・ト書き、どんな風に書いてあンでしょうねえ？

スゥ。は全話通して、この『猫の皿』と次回の『出来心』が１，２位です。
単体で取り出せばハッピーエンドだし、落語に沿ってオチがきれい。
どん太やジャンプ、馬場彦師の小ネタも逸脱せず収まってる。
(ジャンプは似合いの師匠に再入門しましたね）
小百合ちゃんの存在感も小しん師の意地っ張り具合もイイ感じ。

今を去る二十数年前、新宿タイニイアリスのちっちゃい舞台で拝んだ銀粉蝶ネェ様の艶っぽい網タイツ姿は毒っ気プンプンでした。
博品館でアル・ジョルスンばりに顔を黒塗りした小日向ｻﾝのバウバウ小僧が歌う『Windy city』は今でも口遊むことがあります。

なんか舞台観に行きたくなってしまいましたよ。
とりあえず大須演芸場で獅篭ｸﾝでも(←ﾋﾄﾞｲ)聞いてこようかなぁ。
by スゥ。 (2006-08-25 12:37) 

＞スゥ。さん
日向さんのあの表情からして、「あるモン」も頷けてしまう＾＾
好きだなあ～♡
それぞれの思いがぎっしり詰まっているストーリーですよね。
登場人物全員に見せ場があるっていうか。
小日向さん、いい人を演じても嫌みな人を演じても
ハンパないなって思いました。
by miyuco (2006-08-25 17:55)