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鋼の錬金術師 [コミック]

息子が全巻買い揃えていたにも関わらず
しばらく読みませんでした。
アニメのナレーションが好きになれなかったから。

「人は、何かの犠牲無しに、何も得ることはできない。
何かを得るためには、同等の代価が必要となる。
それが錬金術における等価交換の原則だ・・・
その頃僕らはそれが世界の真実だと信じていた」

同等の代価ってナニ?
ひとそれぞれの感じ方で価値観は大きく変わってくるでしょうが。
何かを得るための等価交換は神の領域に等しい。
それを簡単に扱わないでほしい と思ってしまったわけです。

で、読もうと思ったのは、アジカンの「リライト」と
タイトルバックが気に入ってアニメを見始めてからです。
この頃は原作から少し内容が離れていった時期かな
・・・原作を早く読めばよかったと激しく後悔しました。
錬金術はストーリーの流れの中のアイテムにすぎないのね。
錬金術を振りかざして戦いの日々を送るという内容ではなかった。
すいません。長い間誤解していました。
(あぁ~また長文になってしまいそう・・・)

エドワードとアルフォンスの兄弟は「人体錬成」という錬金術師の最大の禁忌を犯して最愛の母親を取り戻そうとする。
その錬成の過程で兄のエドは左足を
弟のアルは身体を全部<持って行かれた>
エドは右腕を引き替えにアルの魂を錬成させて鎧に定着させる。
アルは魂しか取り戻せなかった。
そしてエドは左足と右腕を失ってしまった。
二人はすべてを取り戻すために「賢者の石」を探す旅を続ける。

「マンガ夜話」で鋼の錬金術師が取り上げられていたので見てみました。
時々とんでもないカン違い発言が出てきて腹がたつけれど、
今回はほとんど誉めてましたね。
人を簡単に死なせすぎるんじゃないかという
発言があったけれど私はそうは思わない。
ヒューズ中佐の死が登場人物達に与えるショックや悲しみなどが
丁寧に描かれています。
ひとつの死は、計り知れないほどの大きくて深い波紋をもたらしていく。
そんなところからも作者に共感し、信頼して読んでいく事ができます。
だから、マリア・ロス少尉を
死なせるわけがないと信じていたよ マスタング大佐。

アニメの最終回でエドと離ればなれになってしまったアルのナレーションが入ります。
「本当の世界は不完全でその全てを説明できる原則など存在していなかった。等価交換の原則も。
それでも僕らは信じている。人は代価無しに何も得ることはできない。
僕らが受けた痛みは、きっと何かを得るための代価だったはずだ。そして人は誰でも代価を払うことで必ず何かを得ることができると。
等価交換は世界の原則じゃない。僕と兄さんの約束だ。」

原作の流れとあまりに離れてしまっていて、
いいのかなと思っていましたが
このナレーションで納得してしまいました。
「シャンバラを征く者」映画館に観に行かなければ! 

鋼の錬金術師 vol.1

鋼の錬金術師 vol.1

  • 出版社/メーカー: アニプレックス
  • 発売日: 2003/12/17
  • メディア: DVD


タグ:ハガレン
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