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タイガー&ドラゴン 宮藤官九郎に感謝 [タイガー&ドラゴン]

「泣かせてぇんじゃねぇ、笑わせてぇんだよ」

笑いました、でも泣かされました。
感情を揺さぶられてしまいました。

恐るべし 宮藤官九郎
毎週、感想を書いているうちに、
ドンドン文章が長くなっていって、
こんなに時間をかけて長文を書いているのは
ヘンだよなと自分にツッコミをいれたりしていました。
でも、細かいシーンでも書かずにはいられないの。
それが後の感動を大きくする伏線になっている場合が多いから。



1時間の尺なのにものすごい情報量が詰まっています。
説明的なセリフが多いからではなく、全く逆で、
セリフは多いけれど説明的ではないからです。

ひとつのセリフが浮かび上がらせる状況や感情が
多種多様で、広がりを持っているからだと思う
シンクロしなければワイワイガヤガヤした
騒々しいドラマだなと思うだけかもしれない。

でも共鳴してしまえば(私のように)感情を揺さぶられて
目が離せなくなってしまう。
親切ではないですよね。

最終回のオープニングで竜二が
「ドラゴン ドラゴン」「無言電話」と言っていました。
客席はシーンとしていましたが、
私も何がおもしろいのか、しばらく分からなかった。
「むゴンでんわ」のゴンを引っかけただけだったのね。
う~ん わかりづらい・・・

そんなカンジのコネタが散らばっているらしいのですが、
スルーしちゃているものが多いかも・・・

私はたくさんドラマを観ているわけではなく、
特に恋愛モノは観ないので限定されてしまいますが
今まで一番スゴイと思ったのは「王様のレストラン」でした。
脚本もキャスティングも素晴らしかった。
でも今は「タイガー&ドラゴン」が私のなかで№1になっています。

恐るべし 西田敏行
「タイガー&ドラゴン」ではなくて
「小虎と師匠」じゃないかと思うくらい凄かった。
女装したときの気持ち悪さもハンパではないし・・・
半泣きになりながらセリフを喋るときの
訴える力は胸に響きます。

最終回で組長を相手に小虎を迎えに行きたかったと
嘆くところのせつなさは泣けます。
そこで泣けるのもその前の段階での
細かい演技があるからで、本当にすごいです。

高座に上がって落語をやれば
落語のなかの女郎も女将さんも役人も生き生きしているし。
うまい役者さんがノリにノって演技してくれれば
ドラマに芯ができて周りも生きてきます。

何より長瀬くん
この真っ直ぐなカンジ、ヤクザらしい怖さ、
なんて魅力的なんだろう
演技しているのを観るのは
「池袋ウエストゲートパーク」以来なのでビックリしました。
虎児として生きているとしか思えないほどの
役者っぷりでしたね。ステキでした。大好き。

岡田准一くん
演技しているのを観たのは初めてですが、
影のあるセリフが良く似合いますね。
でもどん太兄さんと一緒にいるときの
弾けっぷりがとてもよかった!
真剣な眼差しの強さがとても魅力的でした。
タイガー&ドラゴンを観てしまってから
V6のメンバーの中にいる岡田くんを見ると、
なんか似合わない気がして・・・

塚本高史くん
「マンハッタンラブストーリー」のしのぶちゃんが大好きでした。
「品川心中」で虎児と別れるシーンの
銀次郎の表情がとてもよかった。
最終回の二代目組長になった銀次郎はすてきでした。
この人も目に力があるよね。
「坊ちゃん」と虎児に呼ばれていた頃の
チンピラぶりもカッコよかったけど。

一番笑ったのは「饅頭怖いの回」のどん太兄さんです。
抱かれたくない男№1になって落ち込んでいましたね。
(三年後にはジャンプが一位で
それはそれでくやしがっていたけれど)
あの結婚式での暴れっぷりはおかしかった。

どん吉さんが薬師丸ひろ子演じる克子さんと結ばれた
「明烏の回」も大好きな話です。
そば辰、小百合ちゃん、鶴子さん、
日向さん 組長などなどキャスティングも素晴らしかった。

来週からはタイガー&ドラゴンのみなさんに逢えないのね・・・
最終回の終わりかたを観て、
みんながどんなふうに暮らしていくのか想像すると
虎児も竜二もそして銀次郎も
納得のいく人生を送っていくだろうと思えます。
そんなふうに思えるラストにしてくれた宮藤官九郎に感謝です。




タグ:クドカン
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miyuco

ユウさん、読んでいただいてありがとうございました♪
by miyuco (2007-06-23 08:37) 

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