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ライオンと魔女 ナルニア国物語 [読書・海外]

偉大なる王アスランが作った美しき神秘の国、ナルニアは、冷酷な白い魔女によって、100年にもわたり冬の世界に閉ざされていた。凍てつく寒さの中で、ナルニアの住人たちは祈り続けた。アスランの帰還と、4人の真の王が現れ、白い魔女の支配を終わらせる日を・・・・

33年ぶりの再会でございます。 原題は「THE LION,THE WITCH AND WARDROBE」
衣装ダンスも題名にはいっているんですね。

「子供たちは、だれひとり、アスランとはどんなひとかということを知らなかったのですけれども、ビーバーがこのことばをいったとたんに、どの子もみんな、いままでにないふしぎな感じをうけたのです。」     <中略>     「おお、アスランのことを、話してください!」同時に、いくつも声があがりました。それは、春たつはじめのしるしのように、よいたよりのように、またあのふしぎな感じが、みんなのむねにわきおこったからでした。

ライオンと魔女映画化の記事で、アスランという名前を目にしたときに、私の中でこの子供たちと同じような気持ちがわき上がりました。畏敬の念があふれました。
内容はほとんど覚えていないのに・・・記憶の中に刻まれているような気がします。
アスランとはトルコ語でライオンを意味する言葉だそうです。
同じアスランでも「バナナ・フィッシュ」のアッシュの名前のアスランはヘブライ語で「夜明け、暁」
を意味するそうです。(綴りが違うようですね。)



ナルニア国物語は、ナルニアという国が、この地上ではないどこかに、まず生まれ、数々の年代を重ねて、さまざまな王たちに治められたのちに、最後の戦いを経て消え失せるまでの物語です。この国に住む人は、ものをいうけものたち、ヤギ足のフォーンや半人半馬のセントールたち、また木や水の精たちです。魔女もじつは人間ではありません。だからルーシィたち4人の兄妹は「アダムのむすこ、イブのむすめ」と呼ばれるわけです。



魔女の手に掛かったアスランが蘇ったときに、こんなふうな事を言います
「あの女は、なんの裏切りもおかさない者が進んでいけにえになって、裏切り者のかわりに殺された時、おきての石版はくだけ、死はふりだしにもどってしまうという、古いさだめを知らなかった。」
言うまでもなく、キリストの復活ですね。あとがきに書いてあるように、作者は真からのキリスト信者として、福音書にあるキリストの救いをアスランを通して描いています。

映画の予告を見るとルーシィはイメージにピッタリですね。白い魔女は美しすぎ。「ロード・オブ・ザ・リング」のWETA社がクリーチャーデザインを担当するということなので楽しみです。
人柄のよいタムナスさんとビーバーさん夫妻に早くお会いしたいです 

小学校6年生の頃に読んでいました。大好きでした。ナルニアの国にどっぷりつかっておりました。
(現実の学校生活に馴染めなくて、立ちすくんでいた時期だったから、なおさらだったのかも)
「指輪物語」を読んだときに、訳に違和感を感じなかったのは、瀬田貞二さんの文章をナルニアで読んでいたからかもしれないと思います。ナルニアの訳者と同じ方だと知ったのは最近ですけれど。

今回読んでみて、挿し絵の素晴らしさに驚きました。子供だった私の想像力が及ばないところを、この素晴らしいイラストが助けてくれたのだとわかります。ナルニアに誘ってくれた挿し絵に感謝!
あと6冊、一気に読んでしまいそうです。

ライオンと魔女

ライオンと魔女

  • 作者: C.S.ルイス, 瀬田 貞二
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1966/05
  • メディア: -


 


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コメント 4

トム

トラックバックさせていただきました。
わたしもナルニア今から期待しています。
たぶん公開前に読破しちゃいます。
訳者ロードと同じ方だったんですねそういえば馳男さんとかゴロゴロ八郎太とか和名に無理やり変化するところなんて同じような気がします。
by トム (2005-09-04 07:13) 

miyuco

ホシさん、こんにちは。
「ナルニア」の訳文は難しくないですか?子供向けという事でひらがなが多用されているので、よけいわかりにくいような気がします。
同じ瀬田貞二さんの翻訳でも「指輪物語」は、絶対に手直しして欲しくないのですが、「ナルニア」はもう少し分かり易い文章にしたほうが子供達の心に届くと思うのですが・・・
コメント&TBありがとうございました。
by miyuco (2005-09-04 13:09) 

スゥ。

>アスランという名前を目にしたときに、私の中でこの子供たちと同じような気持ちがわき上がりました。畏敬の念があふれました。

私は劇場で映画の予告を観た時にそう感じました。自然に涙が零れました。
おかげで本編では落ち着いて観られましたが…
世界中で何百万と言う人達が同じ思いだとしたら、その映像化は、なんと勇気のいるものだったでしょう。
辛口の評価もあるでしょうが、監督は既読者の期待に充分応えたと言って構わないと思います。
そして願わくば映画でナルニアに出会った人達が1人でも多く原作本を手に取らんことを。

今度の所、以前の住まいに比べて半分の時間で図書館に行かれると判明。
さっそく行ってみると『ハリ・ポタ』や『指輪~』はあっても『ナルニア~』は全て出払ってました。ちょっとウレシイ気がします。
by スゥ。 (2006-03-14 13:05) 

miyuco

>スゥ。さん
ナルニアを最後まで読み通して大好きだった感情が
心のなかにずっと眠っていた感じがあります。細かい内容はほとんど覚えていなかったのに、自分でも不思議な感覚でした。
たしかにこの作品の監督を引き受けるのは荷が重かったでしょうね。
先に映画化された「指輪物語」と比較される部分もあるし。
「ナルニア」我が街の図書館でも見あたらなくなりました。
本屋さんでも平積みですね。「ライオンと魔女」だけ常に少なくなっているのを見ると、買ったひとがこんなにいるんだと嬉しくなります。
by miyuco (2006-03-14 18:37) 

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