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『ナルニア国物語/第一章:ライオンと魔女』 [外国映画]

原作に思い入れがあるので、映画の出来映えについて語ることは難しい。
ただ、スクリーンで観ることができて嬉しいとしか、
言いようがないです。

ルーシーはイメージしていたよりも、もっとずっと幼く感じました。
ぷくぷくしたほっぺを持つ、あどけない子供。
迷い込んだナルニアの存在を疑いもしなかった
無垢な感性から物語は始まります。
幼いルーシーはとてもいい配役だったと思います。

古い屋敷にある衣装だんす、お目にかかれて光栄です。
スクリーンに現れたとたんに感動でした。
雪のなかにポツンとある街灯。
最初に本を読んだときから忘れることはできません。

人柄のいいタムナスさん、お会いできてうれしいです。
ビーバー夫妻、大活躍でしたね。
エドマンドのとなりでくさりかたびらに身を包むビーバーさんの
凛々しいお姿もうれしい 

 

ナルニアの住人たちに深く尊敬されている偉大なるアスランの存在感。
映画ではきちんと伝わったでしょうか。
原作では言葉の端々に感じられる畏敬の念が
映画だと伝わりにくかったかもしれないと思います。
エドマンドの裏切り。
彼の心のなかにくすぶっていた思いを魔女に利用されてしまいます。
白い魔女の力に支配されてしまったゆえの裏切りです。
(ここもきちんと伝わったか心配)
エドマンドを演じる役者さんもよかったですね。黒い瞳がすてきでした。
ターキッシュ・デライトってあんなふうなお菓子なんだ。

『ロード・オブ・ザ・リング』のモリアの坑道、裂け谷(Rivendell)など、
イメージしていた場所が鮮烈に映像となって現れるときの感動のようなものは、
この映画にはありませんでした。
原作にそういった場面がないので当然なのですが、
映画となるとビジュアル面のインパクトに欠けるかもしれません。
淡々とストーリーが進んでいく印象です。
CGとの合成も、これでいいのと思ってしまう部分がありました。

白い魔女は美しかった。そして残酷でしたね。
アスランの声、響きのある厳かな声、聞いたことある声だなと思っていたら
リーアム・ニーソンの声でした。

(この映画を観に行った次の日、ひどい頭痛で一日寝込んだのは魔女の呪いなのかな…)

過去記事リンク…『ライオンと魔女』を読んだ感想をこちらに書いています。
もしよろしければ、お読みくださいませ。

映画版 ナルニア国物語 ライオンと魔女

映画版 ナルニア国物語 ライオンと魔女

  • 作者: ルイス.S.C
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/02/26
  • メディア: 大型本

 



 


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コメント 2

スゥ。

>白い魔女の力に支配されてしまったゆえの裏切り

miyucoサンが同じ気持ちでいらして嬉しく思います。
「あのお菓子が麻薬なの。最初に魔女に会っちゃったのが不運だったの!」
映画の帰り、エドマンドの弁護士と化し、連れに熱弁を揮いましたら
「防空壕にお父さんの写真を持ってく所で悪い子じゃないと思った」との事。
何十年も昔に読んだきりなので不確かですが、原作にはない場面だったような…だとすれば、演出は彼を気遣ってくれているのでしょう。
監督は子供の頃から原作のファンとの由。かえって難しい試みだったかもしれません。

>映画となるとビジュアル面のインパクトに欠けるかもしれません

壮大な決戦シーンはそのための見せ場だったのでしょうが
「同じ本を読んでも男の子はこんな風に想像するんだなあ」と感心しました。
ビーバーさんちは思い浮かべても戦闘場面なぞ気に留めませんでしたもの。

一番驚いたのはオジサンのイメージだったタムナスさんが青年だった事。
でもそれは子供の頃読んだからで、今自分が年をとってしまった証拠かも?

こちらでは完全入替制ではなかったので2回連続で鑑賞してしまいました。
土地柄かスタッフロールが流れ始めると席を立つ人が多く、2度目の時は前を通る子連れの観客に「まだ終わってないよ、もうワンシーンあるよ」
と声まで掛けちゃいましたよ(慌てて座り直していました)
読み取れない速さの、長~いスタッフロールですが、あれだけの映像のためには大勢の力が必要なんだと納得し、心の中でありがとうを云いました。

吹替版も観に行こうかなあ。
by スゥ。 (2006-03-14 11:48) 

miyuco

>スゥ。 さん
ドイツ軍による爆撃シーンは原作にはないものですよね。
「疎開している」という状況が書かれているだけだったと思います。
ナルニア全体を覆い尽くす魔女の悪しき力がエドマンドに影響を及ぼしていると分かっているから、戻ってきた彼を必要以上に責めたりしないんだと
見ている人たちに理解していただけるといいんですけれど。

映画の見せ場を作るためには派手な決戦シーンを入れないわけにはいかないんでしょうね。でもそれほど長い戦いではなかったですね。
スタッフロールのあとのワンシーン。教授がおちゃめでしたね。
タムナスさん、ルーシーにとってはおじさんかも…

それにしても、2回続けて鑑賞って…スゴイ!愛情の深さを感じますわ♡
(わたしでは体がもたないと思います^^;)
by miyuco (2006-03-14 18:24) 

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