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RENT/レント [外国映画]

MTVで『Seasons of  Love』のmusic videoが流れていました。
魅了されてしまった 
映画はこの曲から始まります。
舞台の上に主要キャスト8人が立ち、
無人の観客席に向かって唄うシーン。
このオープニング、鳥肌がたちました。
すごい。

劇中でミュージシャン、ロジャーが追い求めている
『One Song Glory』
永遠の命を持つ素晴らしい曲。
『Seasons of  Love』という曲こそ、
まさに『One Song Glory』です。
圧倒的。

 

Five Hundred Twenty-Five Thousand
Six Hundred Minutes
Five Hundred Twenty-Five Thousand
Moments so dear
Five Hundred Twenty-Five Thousand
Six Hundred Minutes
How Do You Measure - Measure A Year?

『RENT』についての予備知識といえば、
伝説的なミュージカル、若者群像劇、ということくらいでした。
エイズ・クライシス、死の影が
こんなに色濃いストーリーだとは思わなかった。
「“いつか”ではない“今日”を生きる──
No day but today

未来なんてない 過去なんてない この瞬間を生きるだけ
自分しかない 今しかない 後悔してると 人生を逃してしまう
ほかに道はない 方法もない ──あるのは今日という日だけ
(“Another day”より)

1989年のクリスマス・イブから
1990年のクリスマス・イブまで
ニューヨーク、イースト・ヴィレッジを舞台に
繰り広げられる1年間の物語。

今では、クリーンで安全な街に
変貌しているらしいニューヨーク。
でも、私のイメージは、危険で猥雑でパワーに満ちた街。
そんなイースト・ヴィレッジがスクリーンに現れます。
好きだな、この背景の街。

ウィルソン・ジェレマイン・ヘレディア演じるエンジェルが魅力的。
包容力のあるエンジェル。
彼女(彼?)の存在が映画に芯を通しているように思います。

HIV感染者のライフ・サポート。
メンバーが、ひとり、またひとりと消えていくシーンから
「死」がリアルに迫ってきます。
このあたりから泣けてしまった。

ストーリー的にはどうかな。
舞台ではショーアップされた魅力的なシーンも
映画だとそれほど必要のない部分があるのでは。
例えばモーリーンのライブシーンはあんなに長くなくても…
ラストのミミにはう~ん

『RENT』初演時は、そこで描かれた時代性も
クローズアップされたのでしょう。
恐れ知らずの若さを誇っていた人間たちが、
突然「死」を突きつけられる恐怖。
得体の知れない病気への恐れ。
海外のアーチストを通して
当時のエイズ・クライシスを見聞きしていた人と
それ以外の人には観客としての温度差があるかもしれません。
「No day but today」
という切実さの受け止め方が変わってくるのではないかな。
十分に伝わっていればいいけど…

若さの持つ瑞々しさ、荒々しさが
感じ取れなくて、そこがとても残念。
ミュージカル『RENT』の大きな魅力なはずなのに。

それでも、私はこの映画、気に入っています。
音楽が大好き。映画館で観てよかった。

http://www.youtube.com/watch?v=hj7LRuusFqo

Rent [Original Motion Picture Soundtrack]

Rent [Original Motion Picture Soundtrack]

  • アーティスト: Paul Bushnell, Suzie Katayama, Jonathan Larson, Dorian Crozer, Greg Suran, Tim Pierce, Greg Curtis, Jamie Muhoberac
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 2005/09/27
  • メディア: CD

 


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コメント 5

綺華

ミュージカル大好きな私としては、最近『オペラ座の怪人』や
『プロデューサーズ』などのミュージカル映画が観られて嬉しい限り。
でも、『RENT』はテーマが重そうだったので二の足踏んでました。

たまたま私も昨日ラジオから流れる『Seasons of Love』を聞いて
いいなぁ・・・と思っていました。
曲だけはいろんな所で聞くので頭に焼き付いてしまっています。

miyucoさんの記事から、昨夜はいろんなサイトをまわって『RENT』の情報を
読み漁ってきましたが、映画ならお手ごろの金額で見られるから
やっぱり映画だけは観ておこうかな・・・とそんな気になりました。

舞台では想像してイメージを膨らませる場面が、映画では実際に映像になって
目の前に広がる楽しさがあります。
『シカゴ』や『ウエストサイド・ストーリー』は映画を観てから舞台を観たので
とっても分かりやすかったです。
映画も舞台もそれぞれの弱点を補ってくれるので両方観るのが一番ですが(^_^;)
by 綺華 (2006-05-13 12:27) 

miyuco

マーキーさん、nice!ありがとうございます♪
by miyuco (2006-05-13 20:16) 

miyuco

>ayakaさん
テーマが重そうだって知らなかったんです^^;
もっとノーテンキな題材だと思っていた私って…
セリフが少なく、ほとんど全編、音楽で語っている映画でした。
ミュージカルがお好きならお薦めかもしれないですね。

映画の『シカゴ』大好きです!
ゼタ姐さんの悪女っぷりにしびれました♡
nice!とコメントありがとうございます♪
by miyuco (2006-05-13 20:25) 

KANAchanMaMa

『ゲド戦記』記事を 読んでいたら、この記事も見つけて やって来ました~♪
ミュージカル大好きな おばさんですが、この記事も 面白く 読ませていただき
ました!(^^♪
当方記事も TBさせて下さいマセ!m(__)m
by KANAchanMaMa (2006-06-08 11:51) 

miyuco

>KANAchanMaMaさん
TBほかいろいろありがとうございます♪
by miyuco (2006-06-08 15:52) 

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