『紙魚家崩壊九つの謎』 北村薫 [読書]
謎は、九つもないです^^;
看板に偽りあり。
90年代前半初出のものがほとんどを占めます。
単行本になっていない作品を一冊にまとめた短編集。
まとめただけの本。
これで、この値段はないんじゃないですか。
(図書館で借りて読んでいる人間にこんなこと言う資格ないか…)
「溶けていく」
若いOLが壊れていくホラー。
壊れてしまうには、彼女のもともとの資質、
触媒となる事件、小道具などの描写が不可欠です。
そこがうまくいっていると思えなかった。
「紙魚家崩壊」「死と密室」
ヤマなし、オチなし、
意味…はあるかもしれないけど、私にはわかりませんでした。
「白い朝」
これは本当に上手いです。
【北村薫】というイメージ通りのきれいな作品。
テーマを決めたアンソロジーに一遍だけ入っていれば印象的かもしれない作品ばかり。
けれども、こうやって一冊の本になっていると物足りない。
がっかり。
好きになれない本の感想はここでは書かないつもりだったのに
あまりにも裏切られた感じがしたので、書いてしまいました
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