DVD『パッチギ』 [日本映画]
金曜日のTV放映をチラッとみてたけど
例のごとく雑事がふりかかってきて挫折。
ゆっくりとDVDで観ることにしました。
若々しい映画だな。
若い役者さんたちが素晴らしい!
ケンカシーンが残酷でイヤだと思いながらも
乱闘場面の生き生きした描写は好きなのでした。
キョンジャ(沢尻エリカ)が修学旅行中の高校生に
嫌がらせをされたあと、返り討ちをするために
兄・アンソン(高岡蒼佑)を筆頭に朝鮮高校の生徒達が
ワラワラとすごい形相で走り出してくるモブシーンが好き。
パワーあります。
冒頭のオックス(もどき^^)
ノリまくって唄ってる加瀬亮が好き。
「悲しくてやりきれない」を唄うオダギリジョーの声が好き。
主人公・康介の恋の障害は「民族間の溝」。
これが物語全体を流れてはいますが、
思ったほど前に出てはいなかったように思う。
ただそれは自分がこういった事情を
すでに知っていたからこそ受けた印象かもしれない。
強制連行された当事者から
「自分たちの苦しみをなにもわかってない」と
責められる場面は当然あります。
(ずいぶん抑えたなと思ったりした。「謝罪しろ」がなくてよかった)
日本人と在日朝鮮人、立場が違うのはしかたないじゃない。
若く荒ぶる魂は、なにか引っ掛かるものがあれば
必ずそこを発火点にする。
それは暴力的な衝動として現れることが多いだろうけれど
同じものが、方向を変えて豊かな果実になることもある。
主人公・康介の一途さは無邪気すぎるかもしれないけど
それだからこそ越えられるものがあるのでしょう。
最強の番長・アンソンは祖国に帰れば
地に足をつけて暮らせると考えていたようだけど、
新しい家族こそがきっと根っこになってくれる。
場所は関係ない。
死んでしまったチェドキが康介に教えた言葉。
お上品な言葉のはずないよね。
明るい終わりかたでした。
若い役者さんたち、みんな好きだったけれど
沢尻エリカと高岡蒼佑の印象が際だって鮮やかでした。
(映画『春の雪』の本多繁邦と同一人物とは思えない
あれは???でした)
オダギリジョー、フツーの服着てる!髪型もフツーだ!
と思ったけど…やっぱりすごかった。
すてきだった
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