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『オリビアを聴きながら』 尾崎亜美 [music review]

1978年、当時17歳の杏里が『オリビアを聴きながら』でデビュー
この曲が大好きだった。せつなさ満載のこの曲に
同じく17歳のオトメ心がググッと引き寄せられたというわけです。
初めて聴いたのはたぶん「ぎんざNOW!」だったと思う。

最近、杏里がこの曲を唄っているのを聴いてがっかり…
しかたないか、10代のときのような感覚では歌えないのは当然だし
と思ってました。

そしてたまたまTVで尾崎亜美が唄っているのを聴いたのですが
これがとてもすてきだった。年齢なんか関係ないんだね。


夜更けの電話 あなたでしょう話すことなど何もない
Making Good Things better
愛は消えたのよ 二度とかけてこないで
疲れ果てたあなた 私の まぼろしを愛したの 

「話すことなど何もない」
「愛は消えたのよ」
「二度とかけてこないで」
いまの杏里が唄うととてもきっぱりと断ち切ってしまうように聞こえる

きつい言葉の連続だけど、潔癖さと同時にあやうさも感じられて
やりきれなさ悲しさつよがりなどが混じったニュアンスがせつない
「愛は消えたのよ」と唄いながらそうではない感情が
にじみでているように感じられた。
残念ながらいまの杏里の歌からは感じることができない。
でも尾崎亜美からはそれが余すところなく伝わってくる。
作者の強みとばかりは言えないと思う。

昔々、尾崎亜美は嫌いだった。
というよりニューミュージックっぽいものが嫌いだった。
「お手軽な歌詞で明るくさわやか(なだけ)」というイメージが強くて。
ひとくくりにして決めつけるというおばかな若者の典型だったわけですわ。
「タイムマシンにお願い」を唄っているのをTVで見ていて
この人のボーカルっていいなあと思った。
声量があるわけではないけどとてもよかったです。

http://jp.youtube.com/watch?v=NCnpRu7kF4o

松田聖子の「天使のウインク」も大好き
バックコーラスの尾崎亜美の声がとても印象的です。

「オリビアを聴きながら」の歌詞の解釈で
男性に裏切られた女性の歌というのがあった。
う~ん、そういう風に聴いたことがなかった…
どうしようもなくすれ違ってしまったふたり
男性は真っ直ぐに自分を見てくれていないんだと
ふと気が付いてしまった女性の唄だと思ってたから。
裏切ってはいない、でも違う。
自分が相手に抱いている愛情と彼の自分への感情は
違うものだと感じてしまう。
こんなに好きなのに…
というように私は受け取っていたのだけれど
どうなのでしょう

…「青春の影」を別れの歌と解釈している方がいるらしいと知って
何とも言えない気持ちになってしまったきょうこの頃…


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