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DVD 『天然コケッコー』 [日本映画]

大きなスクリーンで観ればよかったと後悔している。
原作を読んでから観たほうがいいのかどうか
散々迷っているうちに公開が終わってしまったのでした。
大好きなくらもちふさこの作品だからこそ迷いました。
結局原作未読のままDVDを観たのだから映画館に行けばよかった
これだけロングショットが多いとは

映画を観てから原作を読み、また映画を観た。
そして思った、渡辺あやの脚本はすごい。
くらもちふさこの大ファンだというだけあります。
原作のエピソード、セリフをそのまま使って再構築し、
しかもあの空気感が見事に映画に漂っている。
幸福な映画化です。大好きな作品です。

大きな空、緑の田園風景、山道をいけば海にたどり着く。
小中あわせて全校生徒6人の分校に東京から転校生がやってきた。
「大沢広海」は「イケメンさん」だけど愛想なし
中学二年生の「そよ」にとっては初めての同級生。
そこから物語は始まります。
ゆったりと流れる空気の中で笑ったり
泣いたり落ちこんだり喜んだり、そんな「そよ」の物語。
「好き」という言葉は出てこないけど
いろいろな意味の「好き」があふれている愛すべき映画です。



「そよ」を演じる夏帆、「大沢くん」を演じる岡田将生
この二人のビジュアルを得た段階でこの映画は成功かもしれない
そよのゆれ動く感情が夏帆にシンクロしているようです。
大沢くんはかっこよく異分子として存在していればそれだけでいいから。
志望校変更を先生に伝えるときのニヤッとした顔が素敵だった。

「愛がねーよ」と言われてしまった合格祝いの「ちゅー」
でも教室の黒板へのキスは愛にあふれていました。
愛おしそうに頬ずりする姿から卒業式のそよの気持ちが伝わってくる。

好きなシーンいろいろ
さっちゃんの御見舞にいってごめんねという気持ちでいる部屋の外のそよ
で、次のカットはそよに抱きつくさっちゃん
(そよちゃんがいると聞いて寝床から飛び出してきたのでしょう)
これを観たときには原作のカット割りが目に浮かぶようでした。
くらもちさんはこういうふうに描く。
これだけで、くらもちファンだという渡辺あやを信用してしまいました。

「あんたらぁとは いつかは
仲よぉやれる日も来るかもしれん」 
修学旅行に来て東京の忙しさに疲れきってしまう「そよ」
そんな時、都会の中で住み慣れた場所と同じ音に気づき
こんなふうに言う。この場面がとてもよかった。
「都会vs田舎」ではない、やわらかい受け止め方が好きです。

シゲちゃんは原作そのままでインパクト大ですね
松田先生もあまりに原作通りなのでビックリでした。

これもいいシーンだったな。

http://cinesc.cplaza.ne.jp/db/review/mo5199/#tkStream

↑このページに渡辺あやのくらもちふさこへの手紙が載っています。
熱烈ラブレター^^ でもその気持ちわかるような気がします。

↓公式サイトより充実している内容のページ

http://www.s-woman.net/tenkoke/index.html

天然コケッコー 特別版 (初回限定生産2枚組)

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  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2007/12/21
  • メディア: DVD


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コメント 4

魚河岸おじさん

コノ作品大好きです
さっちゃんとのやり取りは、どのシーンも忘れられません
大好きな、渡辺あやさん脚本であることも知らずに
見に行ったのですが、サイコーでした
ミンナに勧めまくってます(笑)
by 魚河岸おじさん (2008-01-20 16:11) 

miyuco

>魚河岸さん
みんなに勧めまくっている気持ち、よくわかります。
渡辺あやの脚本は奇跡のようだと思います。
どれほど原作のファンでもそれを映画として成り立たせる技術がなければ
原作の空気をスクリーンに醸し出すことはできないと思いますが
「天然コケッコー」では見事にやり遂げています。
私もこの映画大好きです。映画館でみればよかった(v_v。)
nice!とコメントありがとうございます。
by miyuco (2008-01-20 19:35) 

miyuco

snoritaさん、 nice!ありがとうございます♪
by miyuco (2008-02-09 18:12) 

miyuco

duffyさん、読んでくださってありがとうございます♪
by miyuco (2008-02-14 15:18) 

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