『シーセッド・ヒーセッド』 柴田よしき [読書]
ブッ○オフで緑子シリーズ三冊と「聖なる黒夜」上下巻を調達しました。
これで下準備は完了。あとは読み続けるのみ。
(なにやってるんだか自分^^;)
『シーセッド・ヒーセッド』には3つのストーリーが収められています。
花咲慎一郎は保育園を存続させるために資金稼ぎをしなければならない。
そのために探偵稼業に精を出す。
今回の事件はストーカーの脅迫、捨て子の赤ん坊、
消えたダイヤモンド、大学教授のスキャンダルなど。
この本ではハナちゃんは理不尽に暴力を振るわれたり
やくざ相手に危ない橋を渡るようなことはありませんでした。
そういうのは苦手なのに、あまりに穏やかに事件を解決するので
ちょっと物足りなかったりしました^^;
でも、おもしろかった。
「山内練」はハナちゃんに仕事を依頼する。
彼のマンションの部屋の前に赤ん坊が置き去りにされていた。
「あなたのものですから、あなたに返します。」
子どもの母親を探して返してやってくれというのが依頼内容。
この件が3つの物語に関わってきます。
ハナちゃんシリーズでの山内練について作者は
意識的に「より幸せそうに」描いていると言っています。
http://shibatay.livedoor.biz/archives/19328478.html
確かに、ハナちゃんをかまっている山内練は楽しそうだ。
神出鬼没の山内に仰天するハナちゃんに笑ってしまった。
赤ん坊のことで山内に意見するハナちゃん
その言葉が氷の心をちょっとだけ動かしたようですが
このシリーズの山内だからこそ受け入れたのかな。
少しだけ弱いところが見えました。
「ヒー・ラブズ・ユー」に登場する女性探偵えっちゃんがいいキャラでした。
身長150+α、体重80㎏台のころころしたおばちゃん。
おばちゃんなので詮索しても怪訝に思われず
尾行していても風景に同化しているので気づかれにくい。
探偵として有能なえっちゃんが実は小説家志望というのがいいですね。
またどこかでお会いしたいな。
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