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日本語のロック [music]

「日本語のロックの先駆者」
清志郎に関する記事にこんなふうな表現があった。

日本語のロックは数あれど
あれほど叙情性あふれる歌詞を書き
余すことなく表現した歌い手は稀有な存在です。
言葉の力を信じる詩人だと思う。

「悪い予感のかけらもないさ」
という言葉とメロディーと声に潜んでいる
どうしようもない翳りのようなものに捕らえられる。

「日本語はロックのメロディーにのらない」
という定説がありました。はるか昔のこと。
物心ついたときからサザンの曲が耳に入っていた
今どきの若者にはなにそれって感じでしょうね。

日本語ロックの創始者は「はっぴいえんど」だそうです。
私は中学生になった1970年代からラジオを聞き始め
そこから様々な音楽を聴くようになったので
はっぴいえんどの曲はあまり聴いたことがなかった。

「日本語+ロック」を強烈に意識させられたのは
「カルメン・マキ&OZ」
曲を書いていたのは春日博文。
これ以降、彼女ほどの女性ロックボーカリストは
現れていないと思う。

一番好きだったのは「空へ」
youtubeにアップされているけれど
最後が唐突に切れていて残念でございます。

NHK「ロックフェスティバル(1977)」
とありますがたぶんこれは見たと思う。
NHKには貴重な映像がいろいろあるはず。

過去記事…「カルメン・マキ&OZ」
これを書いた4年前はyoutubeのような動画サイトが
出来るなんて思いもしなかった。
長生きするもんだわ^^

高校時代、甲斐バンドが大好きだった。
甲斐よしひろの書く歌詞が好きだった。
でも、今となればセンチメンタルすぎるというか
自己陶酔感が気恥ずかしいというか…
あの当時はそれがよかったのに
受け取る側はいつまでも10代のセンスのままでは
いられないわけで。

清志郎の歌詞に叙情性は感じるけれど
甘ったるい部分は見あたらない。
Wikipediaに「いかにドギツイ歌詞の場合も
高田渡のように諧謔精神を忘れなかった」
という一文があってそれを読んだときに
確かにそうだわねとストンと胸に落ちてきました。

桑田佳祐のカタカナ交じりの歌詞は苦手。
けれども、ときどきものすごくきれいで胸に沁みる歌詞があって
一筋縄ではいかない得体の知れない人です。
基本ロマンティストですよね。

今、リアルタイムで誰が書いた歌詞が好きかというと
「ありあまる富」椎名林檎
ドラマ「スマイル」の主題歌です。
(ドラマは挫折しました^^;)

<guitar いまみちともたか>
イマサですか!
イントロも好きだけど終わりのギターがすごい

少し前はミスチル桜井さんときっぱり言えたんだけどな。


タグ:清志郎
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DEBDYLAN

またまた訳のわかんないコメントになるかも^^;

僕は洋楽寄りだけど。
日本語でロックできないとは思ってないですよ。
(ロックとはなんぞやってのもありますが)

キヨシローの歌は言葉がハッキリわかった。

内容には触れてなかったけど、
大昔。
淡谷のり子がキヨシローのヴォーカルを、
歌ってるコトがちゃんと届いてくるって誉めてたコトがあった。

自分の言葉をちゃんと伝えたいって思ってたからだと思うんだ。

声や派手さは違うけど(笑)
チャボのヴォーカルにもおんなじコト感じる。

そしてヒロトやマーシーにも。

桑田の歌。
僕は好きです。

>ときどきものすごくきれいで胸に沁みる歌詞があって

わかります。
野郎で、”愛しい”って言葉。
アソコまで自然に言葉にできる野郎は、
同性ながらステキだと思います。
ただの”C調男”じゃないんだなって(笑)

僕は佐野元春も好きなんです。
気取ってるし気難しそうだけど。
あの早口でまくしたてるメッセージ。
DYLANやSPRINGSTEEN好きな僕には違和感なかった^^。

ハッピーなコトもシリアスなコトも、
おんなじスタンスで言葉を吐き続けてる元春。
いいなぁ。

ココまで好き勝手コメントさせていただいたんで^^;
もう一語りw

最近の新譜って聴いてないけど^^;

SION、小山卓治が僕のお気に入り。

高校、大学の頃は浜田省吾もよく聴いてました(笑)

長々と失礼しました^^;

by DEBDYLAN (2009-05-15 23:43) 

miyuco

はっきり聞き取れなかったら
どんな言葉も響いてこないですものね。
歌詞を重視するならば必須条件です。

はっきり聞き取れるけれど言葉遊びっぽく
意味があるようなないような歌詞を書く
井上陽水みたいな人もいるけど^^;

桑田佳祐は好きじゃないはずなのに
撃ち抜かれるような気持ちになるときがあって
くやしいですっ!

佐野元春は好きです。
気むずかしいイメージは私にはなかったけど
ダウンタウンのふたり相手に話しているのを見てから
不思議な人だなと思うようになりました^^
「もう他人同士じゃないぜ」
と唄う声に心が震えたときのことは
よく覚えています。

小山卓治、聴いてましたよ^^
この名前を聞くと同時期に聴いていた
Aztec Cameraを思い出す。
両方とも、当時は大好きだったのに
今では好きだった曲も何も覚えていないからです。
好きだったことだけしか覚えてないという情けなさ^^;

DEBDYLAN さんは私よりだいぶお若いですが
こういう話を出来ると嬉しいです。
ちなみに私はミーハーです^^
BOØWYを見てからあまりのかっこよさに
理屈抜きで追っかけはじめた過去ありです^^;

nice!とコメントありがとうございました!

by miyuco (2009-05-16 19:47) 

おきざりスゥ。

阿久悠らの黄金期の歌謡曲で育っていたけれど作詞家の名前を意識したのは原田真二のLPに見た松本隆が最初。洗練された詞に魅かれたのです。
相前後してキヨシロさんの楽曲を知りアッコちゃんのデヴューに出会い松本隆と(無論いい意味で)反対の素朴な力強い歌詞に驚きました。
松本氏の詞はセンスを磨けば書けるかもしれないけどキヨシロさんやアッコちゃんの詞は勉強して出てくるものではないと感じたものです(実際のところレコード会社に干されている間キヨシロさんは暇に飽かして古今東西の詩集を読みまくっていたと聞きましたが)

(甲斐バンドも好きでしたが楽曲は…色んなトコから持ってきちゃってるのが後々わかっちゃって…ファンとしては気にしないけど曲について話すと突っ込まれそうで語れませんヮ^^;)

佐野さんはカナリ嵌まりました♪
こないだのDT(松ちゃん結婚おめでとう)ガキ使<佐野元春の500の質問>でも相変わらずでステキ~(笑)
20?年振りで復活したNHKFM元春レディオショーも毎週きいてまスゥ。

詞に共感してアルバムまで買ったのは小沢健二クンが最後。
もすこし最近の曲も聴かなくちゃダメですネ^^;
by おきざりスゥ。 (2009-05-19 09:00) 

miyuco

>スゥ。さん
そうそう、原田真二のイメージに
松本隆の歌詞はぴったりでしたね^^
吉田拓郎「外は白い雪の夜」を聴いて
この甘さはちょっといただけないと
思ってしまいました。アイドル限定?

「心の美しさが歌に表れている人でした」
という矢野顕子の清志郎への言葉がありました。
何なんでしょうね、あの比類なきリリシズム。

<佐野元春の500の質問>素敵でしたね!
どうしても(笑)をつけたくなっちゃうけど^^
青臭いような歌詞でもあの声とキャラクターだと
鼻白むことなく受け入れてしまいます。
大好きです。




by miyuco (2009-05-19 19:14) 

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