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『サヴァビアン』 [大島弓子]

名前はサヴァ
サヴァヴィアンのサヴァ
サヴァンナのサヴァ
サヴァイヴァルのサヴァ
サバランのサバ
サバ罐のサバ
サバをよむのサバ

1982年5月5日生まれ
父親はチンチラ
母親はシャムのハーフ
無口でへんな猫

↓ サバのイメージ画像

サバ.jpg

大島さんが猫のサバとの暮らしを綴ったエッセイマンガ
大好きなシリーズです^^

猫と一緒に暮らしているだけで
誰もがこういう作品を書けるわけもなく
日々の暮らしを切り取る身辺雑記のなかにも
大島さんらしい観察力と想像力がうかがえる
ユーモアあふれる作品になってます。

サバが初登場した『サヴァビアン』
昭和60年別冊LaLa3月号に掲載
私はコミックス「綿の国星」7巻で初めて読みました。

神様
どうか
やさしい猫と老女が
平和な生活を
きずきあげられますように

老女と猫
これはあたしのあこがれです

「理解なき和解の日々」

動物と暮らす人にはこの言葉の意味が
よくわかるのではないでしょうか。
わが家のわんこを見ていても
どうしてそれが怖いの?
どうしてそれが楽しいの?
どうしてそんなにも一生懸命なの?
謎は深まるばかりでございます。

赤ちゃんもそんな感じだわと思ったりしました。
読んでいるとき、ちょうど子育て中だったので。

「あんたのために ということばは
いつ いかなる時も 美しくない」

「わたしの屋根に雪つもりつ」
に出てくるこの言葉は
子育て中、ずっと心のなかにありました。
「あなたのためにやってるのに
どうしていうこときかないの?」
「どうして反抗するの?」
という思考は母親にありがちなのでございます^^;
自分が子どものときは親にそう言われると
「誰も頼んでないじゃん」とか
「うっとうしい」なんて思ってたのにね。


一時期マンガから離れていたので
コミックス「毎日が夏休み」に収録されていた
「サバの秋の夜長」「わたしの屋根に雪つもりつ」
を読んでサバのことを初めて知りました。

上記のセリフはサバがいやがっているのに
むりやりノミを捕ろうとして引っ掻かれ
「どうしてあたしがあんたにひっかかれなきゃなんないのっ
あたしがノミ取ってんのはね あんたのためになんだよ」
と怒りながら言っているセリフのとなりに添えられています。

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あたし小麦粉の粉の感触って
すきだったんだけどさ
あのひやっとしてなんともやわらかくって
手がのめりこむかんじがさ
それが猫の毛には感じられるのよね
綿というより粉なのよね
(サバの秋の夜長)

img_890282_19585514_4.gif

わんこの頭をなでているとき
私も同じように感じます^^
手がのめりこむかんじ

今はもうサバは天国にいます。
大島さんはたくさんの猫と暮らしているようです。
今日、8月31日は大島弓子さんの誕生日。
おめでとうございます!
にぎやかで平和な日々がいつまでも続きますように。

サバの夏が来た (白泉社文庫)

サバの夏が来た (白泉社文庫)

  • 作者: 大島 弓子
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2000/06
  • メディア: 文庫


タグ:大島弓子
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コメント 6

びっけ

最近、猫を飼い始めて、大島さんの書かれていたことを
(わぁっ! 本当だわ)
と追体験しております。
猫の毛をなでて、第一声が
「あっ、小麦粉だ! それもケーキ用に ふるいで よくふるった小麦粉!」
でしたもん。(笑)
そうかぁ、犬のエルちゃんも小麦粉系でしたか!
あの触感は 何とも言われぬ至福の手触りですよね。

今、違和感なく猫と暮せるのも、大島作品で猫についての知識をあれこれ教えていただいたからだと思っています。

大島さん お誕生日 おめでとうございます!

★ 毎年、8月31日は『裏庭の柵をこえて』について書こうかと思いつつ、忘れてしまう・・・(^^;
by びっけ (2010-09-04 22:58) 

miyuco

>びっけさん
そうなんです、エルも小麦粉系でした!
あの手触りを表現するのに
これ以上の言葉は思い当たりません^^
「裏庭の柵をこえて」
今は8月下旬に学校が始まるところが
多いようなので
始業式前日の宿題をめぐる大騒ぎは
全国一斉ではなくなってしまったようですね。
何だか風物詩がひとつ消えてしまったようで
ちょっとさびしい気がします。
nice!とコメントありがとうございます♪
by miyuco (2010-09-05 18:45) 

miyuco

hetianさん、nice!ありがとうございます。

by miyuco (2010-09-10 18:29) 

miyuco

dorobouhigeさん、nice!ありがとうございます。

by miyuco (2010-09-10 18:33) 

sknys

miyucoさん、こんばんは。
大島さんはサバとのコミュニケーションが上手く行かなかったみたいですね。
この時の悔恨が後に多くのネコたちを飼うことになる
遠因の1つのような気がします。

『猫の品格』(文藝春秋 2009)の中で青木るえかは、
大島弓子だから許されているところがあるけれど、
「困った猫おばさん」ではないかと書いている^^;

実写版映画『グーグーだって猫である』の配役にも異を唱えている。
ヒロイン役は○泉今日子ではなく‥‥□△◇☆!
「そうだ、そうだ!」と思わず膝を叩きました^^
by sknys (2010-09-18 01:26) 

miyuco

sknysさん、こんばんは^^
コメントありがとうございます。
大島さんはサバとのうまくいかないやりとりを
おもしろがっているように見えましたけれど
喪ったあとには思うところがあったのかもしれないですね。

小泉今日子は…
映画的に成立するためには許してくださいませ^^;
by miyuco (2010-09-18 22:07) 

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