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探偵はBARにいる [日本映画]

暴力的であり感傷的でもあるハードボイルドな映画でした。
幕切れがなんとも切ない…
「時計を止めて」という歌詞が胸に響きます

大泉洋という人はコミカルなイメージが先行するのに
シリアスな場面の陰影のある顔がとてもさまになる
不思議な役者さんだなと思いました。
探偵(大泉)と相棒(松田龍平)のコンビネーションが
とてもよかった。
松田龍平演じる高田は
「まほろ駅前多田便利軒」での行天と役柄が似ている
しかし行天の虚無感はみあたらず、
腕っ節の強い変わり者を演じていて魅力的でした。
瑛太と松田龍平のツーショットにドキッとするのは当然だけど
大泉洋とのならびも味があってすてきです。
高嶋政伸の怪演が様になっていた
一緒に見に行ったダンナさんは誰だかわからなかったらしい
「どこにでてた?」
黒いマニキュアしてるイカれた殺し屋で駐車場で殺されたヤツと教えたら
えぇぇぇ~~~!!!

「ハードボイルド」につきものの
「危機に陥った時の、それをものともしないような軽口 」
これが様になっていてよかったです。
大泉洋にはお手のものでしょうけれど
松田龍平のボソッとつぶやくセリフも愉快でした。

「ファム・ファタール」(運命の女、そして魔性の女)も必須事項
小雪はきれいでした。
ウエディングドレス姿の壮絶な美しさ。
ああいうふうに撮ってもらえるなんて
女優として幸福なことだと思います。


私は暴力シーンが苦手で途中何度かつらかった。
しかし、こういうのは昔テレビでよくあったなと
ちょっと懐かしかったりしました。
「探偵物語」とか「傷だらけの天使」とか

カルメン・マキが出てきていきなりテンション上がった私
「時計を止めて」を歌いはじめたとき
あっこれ知ってると反射的に思ったけれど
なぜ知っているのかなと不思議な気分だった。
「ジャックス」の曲だったのね。
だったら甲斐よしひろのサウンドストリートで聞いたのだと思う。
甲斐さんはジャックスの曲をよくかけていたから。
こんなところでよみがえってくるとは。
若いころの記憶は深いところに刻まれているのだわ。

以下、これから映画を楽しむ方はご注意を

*
*
*

吉高由里子はずいぶんぜいたくなミスリードですね。
でもあのしゃべり方を知ってたら
電話の声の主とはとても思えない…

最初から誰か見当がついてしまっていたので
逆にミスリードだということに気付かなかったのでした。
なんで写真のワンカットだけの登場なのかと
謎に思っていたという本末転倒。

赤いコートを着た沙織のワンショット
幸せそうな笑顔のフラッシュバックからは
沙織の本心にたどりつくことができなかった。
すべてが終わった後によみがえるあの笑顔は悲しいです。
探偵の気持ちを思うとせつないです。

余韻が残る映画でした。



339915view001.jpg

なんともチャーミングな車だった(‐^▽^‐)    
次回は新しい車になるのかな?
う~んならないような気がする…

<蛇足>
沙織が弾丸を派手に撃ち込んだ場面。
あんなにがんがん撃って弾はきれないのかと
余計な心配をしてしまった。
(途中まで弾数をかぞえていた^^;)


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miyuco

駄々猫さん、nice!ありがとうございます♪
by miyuco (2011-10-14 17:27) 

miyuco

ミナモちゃん、nice!ありがとう!
by miyuco (2011-10-14 17:28) 

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