『とってもしあわせモトちゃん』 萩尾望都 [コミック]
東京の果てから繁華街へとでかけたときには
たいてい同じ場所でランチを食べます。
ここでコーヒーをオーダーすると角砂糖がでてきます。
これを見るたびに思い出すのがモトちゃんの話。
萩尾望都「とってもしあわせモトちゃん」
角砂糖をお茶のなかにいれたモトちゃん。
「角ざとうがない」
と泣きそうな顔。
「角ざとうはとけたんだよ!」
ジョニーウォーカーくんは言います。
「さっきおぼれてた!
中で死んじゃったんだ!」
わあ~んとモトちゃんは大泣きです。
「角ざとうは紅茶の中で
目にみえないたくさんの小さな角ざとうに変身したのよ
飲んでごらん あまいでしょ」
「ほんとだ」
レミちゃんの言葉でやっと納得したモトちゃんでした。
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「スペース・ストリート」(“11人いる?!”のスピンオフ)
でのフロルとタダのやりとりもこんな感じでした。
萩尾さんは軽妙な言葉のやりとりがとてもうまい。
ジョニーくんはおばさんの家に住んでいます。
演奏旅行に行っている両親に手紙を書きます。
「パパ ママ 演奏旅行はどうですか 元気ですか
ぼくは元気です おばさんたちも元気です
ナポレオンも元気です」
「おばさんの家のちかくに すてきな森があります
この森にベーキングパウダーをいれすぎた
スポンジケーキみたいなのが 住んでいます」
「はっぱとおなじ きみどりいろをしています
きみどりいろの動物なんていたかしら」
モトちゃんはジョニーくんがつくったグライダーに
恋をしていました。大好きなグライダーに似ていた
本物のグライダーを追いかけてなぜかモトちゃんは
イングランドまで飛んで行ってしまいます。
「あたしいちどげてものをかってみたかったの」
モトちゃんはサンディの家で暮らすことになります。
サンディにモトちゃんを紹介されたおばあちゃん。
不思議な生き物に会ってもあわてずさわがず
「お茶でもいかが?」
「わたしが子どものころはなにも知らなかったので
いろんな夢の話を信じました。」
「としよりになるとたくさんのことを知って
子どものころに信じてた夢が
なによりも真実だったことに気づくのです」
40年前に読んだときにとても印象に残ったセリフです。
ギャグタッチで出てくるパンパネラ
「エロガー・ポーチネロ」
当時、この特別出演はうれしかったな。
こんなところでお会いできるとは。
エドガーはシニア、エロガーはジュニアだそうです。
モトちゃんは「みどりのゆび」を持っています。
ちょっとトトロみたいですね。
さて、ビーフシチューをつくりましょうかね。
ケーキとモスチキンは買ってきました。
Merry Christmas☆
yu-papaさん、nice!ありがとうございます。
by miyuco (2012-12-29 21:01)
tochiさん、nice!ありがとうございます。
by miyuco (2012-12-29 21:03)
もう一度読み返したくなりました。
赤本を探し出さなくちゃ…!
萩尾さんのセリフは、時間がたつにつれて心にしみると思います。
ステキなきっかけ、ありがとうございました(*'▽`)
by りんごあめ (2014-04-13 16:27)
りんごあめさん!
実はりんごあめさんのことは存じ上げていました。
オリジナルスキンをつくろうとして
迷路にはまりこんだときに
初心者にもわかりやすかったのが
りんごあめさんの記事だったのです。
遅まきながらお礼を言わせてください。
ありがとうございました!
コメントも残さずに申し訳ありませんでした。
萩尾さんのセリフは簡潔なのに
深い味わいが残って大好きです。
赤本・・・実家に置きっぱなしにしてたら
いつのまにか処分されてました・・・
by miyuco (2014-04-13 22:42)