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『残り全部バケーション』 伊坂幸太郎 [読書]

「残り全部バケーション」
ああなんてお気楽で魅力的な言葉なんだろう。

短編を寄せ集めてラスト一本だけが新作。
そしてその最後の話がすべてをかっさらっていく。
「毒島」がやってくれます。
「溝口」もいい意味で裏切ってくれます。

読み終えてから最初の一編を読みかえすと
ふふふっ、そうだったのか、
ここで甘いものがでてきてたんだと
思わずニヤリとしてしまう。

「バカンスのことを考えた」という主人公の独白。
ゴダールの「小さな兵隊」を観た小学生の頃から
「バカンス」は心に引っかかってたんですね。

「嫌なことがあったら、バカンスのことを考えることにする」

『タオキン作戦』
劇的に子どもの状況をよくすることができるかどうかは
二の次で、やりたいからやったというような岡田のスタンス。
好きです。

lbl レンガ.gif

「こうやって、レバーをドライブに入れておけば、
自然に前に進むから」

lbl レンガ.gif

「子供作るより、友達作るほうがはるかに難しい」
岡田は解散が決まった家族と友達になれたのかな。
溝口とは友達になれそうだけど。

さて、最後のメールは焼き肉屋からだったのでしょうか?

残り全部バケーション

残り全部バケーション

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/12/05
  • メディア: 単行本



タグ:伊坂幸太郎
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コメント 2

藍色

元々は五年間に書かれた別々の短編でしたね。
それらをひとつの大きな世界観でまとめ上げる手腕、さすがです。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
by 藍色 (2014-04-11 14:11) 

miyuco

藍色さん、いつもありがとうございます。
by miyuco (2014-04-13 22:18) 

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