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『となりのトトロ』 [日本映画]

「このへんないきものは まだ日本にいるのです。たぶん。」

『となりのトトロ』1988年4月公開。高3の長男が生まれた年。
もう18年もたってしまっているわけです。

子供がいるお母さんにとっては、
「いままで何回観たかわかんない、もうお腹イッパイ」
というのが実感というところでしょうね^^;よくわかります。
私もちゃんと観たのは久しぶり。

あるこう あるこう わたしはげんき 
あるくのだいすき どんどんいこう

「さんぽ」という曲の作詞は中川季枝子さんなんですね。
「いやいやえん」「ぐりとぐら」の作者さん。
エンディングと同じく宮崎駿の作詞だとばかり思ってました。

いっぽんばしに でこぼこじゃりみち

すてきな歌詞です。一本橋、映画に出てきたかな?
日常的には、ほとんど耳にすることがない言葉。
新しい言葉ではないけれど新鮮です。

メイちゃんが歩いているだけのオープニング。
なのに惹きつけられる。すごいな~。

サツキとメイの目線ひとつで、このあとどうなるんだろうと
ワクワクさせられる。
引っ越してきたばかりの家の中を探検。
ふたりと同じ気持ちになってドキドキしたり喜んだり。
飽きさせない。

そしてトトロと猫バスのかわいいこと
停留所で傘に落ちる雨だれの音が気に入って
はしゃいでいるトトロの豊かでダイナミックな表情。
眠ってしまった妹とふたり、暗い場所で
いつもより遅い父親の帰りを待つ。
そんなサツキの不安な気持ちが、パッと明るくなる。
トトロのお腹はフワフワ。
ひっついて飛ぶにはちょうど良いやわらかさかな。
猫バスのイスもフワフワ。
行き先は自由自在。

「おかあさんへ」と刻まれたトウモロコシのラストショット。
エンディングテーマが流れ、
バックにはお母さんを迎えるサツキとメイのイラスト。
その後の暮らしぶりを次々とイラストで出していく。
いいですよね~この終わりかた。

キネマ旬報ベストテン、批評家、読者選出、ともに一位。
公開されてすぐに大ブーム、ではなかったと思います。
じわじわと子供たちの中に広がっていった映画でした。

ウチの男子ふたりはそれほど興味を持たなかったけれど
(小さいときからゲーム漬けなので)
近所の女の子がものすごくハマってました。
毎日、毎日、ビデオを観ていて、
セリフは完璧に頭に入っている状態。
それなのに、観るたびにワクワクしているのが分かりました。
今も、同じような状況の子供がどこかにいるのかな。

職人がつくった愛すべき物語。

公開当時のこのポスター、見覚えがあります。
でも、映画と違って女の子はひとりだけ。
途中で設定変更があったらしいけれど…???


タグ:ジブリ
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トム

こんにちわ
確か宮崎さんがトトロと主人公の女の子の邂逅を二パターン思いついててこのシーンとあと昼の散歩(探検)の途中で昼寝してるトトロを見つけるというシーン、どちらも捨てきれずに主人公を二人にしてしまったというエピソードがあったような覚えがあります。
うろ覚えですが。
by トム (2006-07-30 16:21) 

甥っ子達は、本当に何回も何回も観ていました。子ども達を惹きつける魔法がかかっている作品なんですよね。私も何度観たことか。
最初のポスター、さつき一人だったなんて、知りませんでした。設定変更があったんですね。でもそれで正解だったかも。バス停のシーンも昼寝しているトトロを見つけるシーンも名場面ですもの。
by (2006-07-31 09:28) 

miyuco

>ホシさん
そうだったんですか。全然知らなかった。
このポスターは映画が完成する前に作ったんですかね。
サツキとメイの中間みたいなイメージの女の子に見えます。
コメントありがとうございました♪
by miyuco (2006-07-31 12:41) 

miyuco

>灰色猫のミミさん
>子ども達を惹きつける魔法がかかっている作品
仰るとおりです。
映画を見ている子どもたちの表情で魔法の力が分かりました。
サツキとメイ、トトロに出会うシーンが別々にあるから
見ている私たちも二回ワクワクできたわけですよね。
嬉しい設定変更でした♡
nice!とコメントありがとうございました♪
by miyuco (2006-07-31 12:49) 

綺華

夢見る夢子ちゃんだった幼少期の私には、その頃『トトロ』に
出会っていたらきっといるはず・・・と探しに行ったかも(爆)
お母さんが入院していた病院はうちからはさほど遠くない今もある
病院がモデルと聞きましたが、以前そこの看護士をしていた友人には
トトロが出るなら良いけど、別のモノが出てくる雰囲気だよ・・と
私の夢をぶち壊してくれましたっけ(笑)

ちなみに・・・今私の頭を悩ましている次男ですが
ひとり部屋で「となりのトトロ」を観ていました(爆)
by 綺華 (2006-07-31 15:02) 

miyuco

>ayakaさん
な~んかかわいい♡
ひとりで『トトロ』を観る高校一年生男子。
トトロを観ると、一生懸命この映画を観ていた小さい頃の子供たちを
思い出したりして、それがBGMのようなものになります。
昭和30年代の所沢近辺が舞台という事ですから
ayakaさんのお宅の近くにある病院というのもうなずけます。
かなりレトロな病院なんですかね^^;
nice!とコメントありがとうございました♪
by miyuco (2006-07-31 15:18) 

かいろ

miyucoさん、こんにちは!TB&コメントありがとうございました!こちらからもTB送らせていただきました、よろしくお願いいたします。
ディズニーアニメなどの枕詞で、‘子供から大人まで楽しめる’なんてよく言いますが、その言葉は『トトロ』にこそふさわしいのだ!と自信を持って断言いたします~。
映画館で子供たちと一緒に観ることができたらあちこちから歌声が聞こえてきそうですよね。わたしも密かにその合唱団に入っているかもしれません♪ しかし「ぐりとぐら」の作者さんの書かれた歌詞だったとは・・・。ますます愛着がわいてきました~、うふふふふ。
それではこの辺で失礼いたします。
by かいろ (2006-07-31 17:16) 

dekochan-kyou5momo

「となりのトトロ」はずいぶん大人になってから見た気がします。
88年当時に生きていた私なのに、学生だったせいか見てなかったんですね。
10年近く前でしょうか?宮崎県の南のほうに猫バスが現れたと聞いて家族で見に行ったことがあります。看板職人が作ったものだったようですが、名乗らずいつまにかできていたんですよ。当時すごく話題になりました。ご存知ですか?南海部郡の轟ってバス停に、トトロもいたんです。懐かしいなぁ。
いつ見ても、メイちゃんの気持ちになって、泣いてしまうdekoです。
by dekochan-kyou5momo (2006-07-31 19:57) 

miyuco

>かいろさん
こちらこそ、ありがとうございます♪
映画館で子供たちと一緒にトトロを観たら、
大合唱でしょうね(*≧v≦) 
「まっくろくろすけ、でておいで~!」
これは絶対みんなで叫ぶと思う。
にぎやかな映画館になりそうですね☆
by miyuco (2006-08-01 10:38) 

miyuco

>deko先生
それ、読んだ覚えがあります!
ググってみたら、いろいろと出てきました。
猫バス、いつのまにか誰かが置いていったという事ですが、
あれってかなり大きいですよね。かなり大がかりな仕事なのに
きっと楽しんでやったんでしょうね^^
『となりのトトロ』がいかに愛されているかわかって嬉しいです。
nice!とコメントありがとうございます♪
by miyuco (2006-08-01 10:45) 

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