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月刊flowers  重版&デジタル版配信決定 [コミック]

「萩尾望都「ポーの一族」40年ぶり掲載雑誌、発売直後に完売! 
異例の重版決定…ファンの予約殺到」

 

重版分もあっという間に売り切れたようです。


中堅都立高の地味な女子高生だった1970年代。
下敷きにはさんであったエドガーのイラストに気づいて
声をかけてくれたのはクラスでたったひとりだった。
少女マンガを読んでいたのは少数派でした。

40年すぎて、「ポーの一族」の掲載誌が売り切れ、
重版、配信決定がNHKニュースになるなんて
あの頃は想像できなかった。。

「春の夢」
まだプロローグのようですね。
ページをめくって一番上のコマのアランのセリフが
あまりにもアランらしくて胸が熱くなりました。
ああ、まぎれもなくアランだわ・・・
間違いなくこれは萩尾さんのポーの一族だわ
などと思った次第でございます。

文春の萩尾さんインタビュー
40年前の絵とは「顔がちがう、体がちがう」
イミテイションゴールドさながら。
・・・先生、うまいこと言いますわね

≪対談・萩尾望都×山岸凉子≫
最近まで萩尾さんのすごい作品たちを
読めなかった山岸先生。
「読んで打ちのめされるのが怖くて」
対談の話がきて思い切って「ポーの一族」を読んだ。
それでやっぱりあの当時読んでいなくてよかったと思った。
「当時見ていたら、私は大変なショックを受けたと思います。」

* * *

竹宮惠子さんの半生が綴られている本
「少年の名はジルベール」
雑誌「ダ・ヴィンチ」のインタビューで、
萩尾さんへの嫉妬に苦しみ
三年間ものスランプに陥っていたということを
読んだばかりだったので、あの時代の同年代の
若き漫画家さんたちの受けた衝撃の大きさを
あらためて思い知らされます。

《重なる木々の間を少女が歩く。そんなシーンを読みながら、あっ、と気づいた。/折り重なる枝の葉にその形を伝えるラインがなかった。縦の斜線のみで描かれている。/葉を示す輪郭線がない。輪郭がないままに葉が描かれていて、その葉の集合体が、茂みのように見える。さらにその茂みに見える葉の集合が絵の奥のほうに向かうにつれて輪郭がぼやけ、遠近を感じる深い森になっている。/本当に緑の深いところにいるのだなとわかるような背景を描く。深呼吸したくなるような緑の空間。そこに流れる風さえも感じることができた。/圧倒された》

大島弓子さんも選集のあとがきで
こんなことを書いていました。
「“さくらさくら”は萩尾さんの贋作でお蔵入り。
好きだったものですから
影響とマネとの判断の区別が
つかなかったんですね。
まったくバカです。おゆるし下さい~」

萩尾さんは周りのひとたちの葛藤を
どんなふうにご覧になっていたんだろう。



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タグ:萩尾望都

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エドガーと再会 [コミック]

『萩尾望都先生の「ポーの一族」最新作「春の夢」(前編40P)が
月刊フラワーズ7月号(5/28発売)に掲載されます!』

まさか40年ぶりにエドガーと再会できるとは・・・
当たり前だけど萩尾望都さんの絵柄は当時とは変わっている。
記憶の中で眠っていてほしいという気持ちもある。
それでもやっぱりうれしい。

続編掲載の情報を読んだ瞬間に
アラン生きてたんだと
何故か思った私はおバカです。
1944年だったら間違いなく存在していた。

「(エドガーは)人間の愛に未練があるんですよ」
と萩尾先生はおっしゃっていた。
(この言葉にはグッときました)
エドガーはいまどこでどうしているのだろう。

「今でもどこかにいるのだろうか

その青い目の少年は

たったいまも

どこかの町かどに立ってるのかもしれない

彼らのはたを時はゆく

彼らにとって時はそのまま止まっている

かわってゆくのは周囲であり

わたしたちのほうなのだ

それが夢であってもかまわない

その奇跡にもう一度出会いたい」

  (ランプトンは語る オービンの独白) 

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1972~76年に『別冊少女コミック』(小学館)にて
連載された萩尾望都氏による漫画『ポーの一族』が
40年ぶりに復活すること28日、わかった。

5月28日発売予定の『月刊フラワーズ』(同)7月号に
続編となる『ポーの一族 春の夢』が読み切り作品として掲載される。


『ポーの一族』は西洋に伝わる
吸血鬼(バンパネラ)伝説が題材で、
少年の姿のまま永遠の時を生きる運命を
背負わされた吸血鬼・エドガーの物語が描かれている。

76年に『第21回小学館漫画賞』の少年少女部門を受賞し、
関連書籍の売上は約350万部を記録した
知る人ぞ知る少女漫画の歴史的な名作。

 続編『ポーの一族 春の夢』は、
第二次世界大戦まっただ中の1944年が舞台。
戦火を逃れてウェールズにたどり着いたエドガーとアランが、
そこでドイツ人の少女と出会う…というストーリー。

(朝日新聞)

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「この7月号には萩尾望都先生の名作『トーマの心臓』に登場するオスカー・ライザーを主人公にした番外編「訪問者」と、幻の後日譚「湖畔にて」を収録した激レア別冊ふろくも登場!」

これは・・・うれしさ倍増ですわ。

*
*
*

『萩尾望都SF原画展』



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久しぶりに吉祥寺に降り立ち、
武蔵野市立吉祥寺美術館へ行ってまいりました。
たしか伊勢丹だった場所ですね。

流麗なタッチで描かれた作品を堪能してきました。

ああやっぱり私、あのしなやかな腕のラインが大好きだわ。

萩尾さんのSF作品では
「A‐A´」と「スター・レッド」が好きです。
SFの枠組みを存分に生かして描かれるのは
決して消えることのない揺るぎない「愛」。
(私見)

原画展は5月29日(日)まで開催しています。
入館料は驚きの100円!
http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/exhibitioninfo/2016/02/post-138.html

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タグ:萩尾望都
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『きのう何食べた?』11巻 よしながふみ [コミック]

「雨にも負ケズ 風にも負ケズ
二人で食べる 晩ゴハン」

きのう何食べた? 通常版(11)	 (モーニング KC)

きのう何食べた? 通常版(11) (モーニング KC)

  • 作者: よしなが ふみ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/11/20
  • メディア: コミック


「きのう何食べた?」は・・・
2LDK男二人暮らし
食費、月二万五千円の「食生活」をめぐる
物語です。

2013年冬刊行の」8巻の帯には
二万五千円と書いてありましたが
とうとう月三万円になってしまいました。。
筧史朗は無念さをにじませてますが、
わたしには羨望のまなざしでございます。
主婦歴長いけど、さんまんえんなんて考えられない・・・

お気に入りのジルベールの出番が
今回は少なくてちょっと残念。
如才なくふるまうジルベールもなかなかよかったけど。
「ちゃんとヘンな服も着てないし!」

金髪で短髪のケンジもすてきです。
「どっかの暴力団の幹部とその組の顧問弁護士」
まわりからどんな風に見られようとも
恵比寿の隠れ家的フランス料理店のディナーで
ケンジのオトメゴコロは満たされるのでありました。
シロさんからの贈り物・舞踏会用のドレス
(ニセタンメンズ館のスーツ)お似合いです。

史朗の親御さんとのエピソードも大好きです。
親が年老いてできないことが増えてくる。
子の方も年を重ねて親を見る目が変わってくる。
ああわかるわかると思いながら読んでます。
変化していく関係性を穏やかに的確に描写する。
よしながふみは巧いです。

それにしてもシロさんはやさしいですね。

ふたりの京都旅行(8巻)
いつか同じ旅館同じルートのリッチな旅行に
行ってみたいです。
たぶんダンナがついてくると思う・・・(不本意)

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「きのう何食べた?」はレシピ本としても
重宝しています。

4巻でケンジが作っていた
「ためしてガッテンでやってた卵焼き」
2巻の「めんつゆメインでつくる肉じゃが」
実家の使い慣れていない台所で
この2品はとても作りやすくて助かってます。
じーちゃんばーちゃんにも好評です。

私は頭が固いのかめんつゆで料理を作るのに
抵抗があったのですが(みんなおんなじ味になりそうで)
シロさんのレシピで考えを改めました。
本当に便利。

* 

きょうの夕飯はわたしひとりなので
懐かしの味再現、簡単和風ピラフをつくりました。
実家の最寄り駅の近く
結婚するまで週2ペースで通っていた
おばちゃん3人で経営している喫茶店の
「和風ピラフ」が大好きでした。

豚ばら肉・たまねぎ・ピーマン・ごはん・
チューブのしょうがをティースプーン山盛り
塩コショウとしょうゆで味つけ。
喫茶店では大葉がのっていましたがお好みで。
シンプルでおいしいです。



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『きのう何食べた?(7)』 よしながふみ [コミック]

「憎しみで人が殺せたら・・・!!」

本物のジルベールのセリフを
ひげのジルベールが迫真の顔で言うって
もーたまんない。
笑いころげましたわ。

二人っきりのクリスマス♡を邪魔しに来る
ワタル君(ジルベール)と小日向さん。
言い出しっぺはワタル君に違いないと
ケンジにはわかっている。
負けるわけにはいかない。
勝負服(?)で気合を入れます。

「今夜は何としても俺とシロさんの愛の絆を
見せつけてやらなくちゃ!!」

戦いの火蓋は切って落とされるのであった。
結果は・・・
よかったね、ケンジ。

クリスマス料理、おいしそうだった!
こんなふうに気負わずに料理をふるまうことができるなんて
うらやましいです。


「少なくとも今俺が
両親が思っているよりは不幸じゃないんだって事を
分かってほしくてケンジを連れて行こうと思ったんだ。」

正月にケンジを連れて実家に帰るシロさん。
ケンジの言葉はご両親を少しだけ安心させたようです。

「恋人の実家に遊びに行って
親ごさんと一緒にごはん食べる日なんて
俺には永久に来ないと思ってたもん」

「夢みたい」と泣くケンジの表情に私までもらい泣き。
よかったね。本当に。

父親いわく史朗は「よく勉強する子だった」
それはゲイだと自覚していた史朗が
一匹狼でもちゃんと稼げる弁護士になろうと
心に決めていたのではないのか。
ご両親に孫の顔を見せられない事の罪滅ぼしというか
せめていい大学に入って弁護士になることが
自分にできる一番の親孝行だと思ったのではないか。
と思うとケンジは言います。

そして親ごさんの一番の心配事も
(そこなのか・・・?!)
解消してさしあげることができました。
よかった。よかった。

おいしいところを具体的に言ってくれて
幸せそうに食べるケンジが相手だと
シロさんも作り甲斐がありますよね。

ケンジがつくったオムライスもおいしそうだった!

きのう何食べた?(7) (モーニング KC)

きのう何食べた?(7) (モーニング KC)

  • 作者: よしなが ふみ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/12/03
  • メディア: コミック

ジルベールはデイトレーダーだったのか・・・
ワタル君と大ちゃんの関係もなかなかユニークで
いつもながら、なんか笑える^^


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『とってもしあわせモトちゃん』 萩尾望都 [コミック]

東京の果てから繁華街へとでかけたときには
たいてい同じ場所でランチを食べます。
ここでコーヒーをオーダーすると角砂糖がでてきます。

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これを見るたびに思い出すのがモトちゃんの話。
萩尾望都「とってもしあわせモトちゃん」

角砂糖をお茶のなかにいれたモトちゃん。
「角ざとうがない」
と泣きそうな顔。
「角ざとうはとけたんだよ!」
ジョニーウォーカーくんは言います。

「さっきおぼれてた!
中で死んじゃったんだ!」
わあ~んとモトちゃんは大泣きです。

「角ざとうは紅茶の中で
目にみえないたくさんの小さな角ざとうに変身したのよ 
飲んでごらん あまいでしょ」

「ほんとだ」

レミちゃんの言葉でやっと納得したモトちゃんでした。

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クリックすると大きくなります。

「スペース・ストリート」(“11人いる?!”のスピンオフ)
でのフロルとタダのやりとりもこんな感じでした。
萩尾さんは軽妙な言葉のやりとりがとてもうまい。

ジョニーくんはおばさんの家に住んでいます。
演奏旅行に行っている両親に手紙を書きます。

「パパ ママ 演奏旅行はどうですか 元気ですか
ぼくは元気です おばさんたちも元気です
ナポレオンも元気です」

「おばさんの家のちかくに すてきな森があります
この森にベーキングパウダーをいれすぎた
スポンジケーキみたいなのが 住んでいます」

「はっぱとおなじ きみどりいろをしています
きみどりいろの動物なんていたかしら」

モトちゃんはジョニーくんがつくったグライダーに
恋をしていました。大好きなグライダーに似ていた
本物のグライダーを追いかけてなぜかモトちゃんは
イングランドまで飛んで行ってしまいます。

「あたしいちどげてものをかってみたかったの」
モトちゃんはサンディの家で暮らすことになります。

サンディにモトちゃんを紹介されたおばあちゃん。
不思議な生き物に会ってもあわてずさわがず
「お茶でもいかが?」

「わたしが子どものころはなにも知らなかったので
いろんな夢の話を信じました。」
「としよりになるとたくさんのことを知って
子どものころに信じてた夢が
なによりも真実だったことに気づくのです」

40年前に読んだときにとても印象に残ったセリフです。

ギャグタッチで出てくるパンパネラ
「エロガー・ポーチネロ」
当時、この特別出演はうれしかったな。
こんなところでお会いできるとは。
エドガーはシニア、エロガーはジュニアだそうです。

モトちゃんは「みどりのゆび」を持っています。
ちょっとトトロみたいですね。

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とってもしあわせモトちゃん (小学館文庫)

とってもしあわせモトちゃん (小学館文庫)

  • 作者: 萩尾 望都
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1996/12
  • メディア: 文庫


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↑ 先日食べてきたクリスマスランチ

さて、ビーフシチューをつくりましょうかね。
ケーキとモスチキンは買ってきました。

Merry Christmas☆

タグ:萩尾望都
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