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和田誠さんに教えてもらったこと [外国映画]

「映画や演劇には名台詞というものがある」

朝日新聞夕刊に連載中の
「三谷幸喜のありふれた生活」
2020年12月3日掲載分の文章

「お熱いのがお好き」のラストの台詞
「完全な人間はいない」は、
実際に映画を観る前から僕はこの本で知っていた。

同じ[exclamation]同じ[exclamation][exclamation]
と少し興奮気味な私は
同志を見つけたようでなんだかうれしい
(三谷さんと私は同じ1961年生まれなので
共通認識はわりと多いかもしれない)

「この本」とは
和田誠さん著『お楽しみはこれからだ』

「お熱いのがお好き」を観たら
和田さんが語りたくなる理由がよくわかりました。
なんてチャーミングな映画なんだろう。

若いころに和田誠さんの映画の知識に触れたことで
より深く豊かに映画を楽しむことができました。
「日曜洋画劇場」で過去の名作を観ていたのは
和田さんの本の後追いでもありました。

海外ミステリにハマった10代の頃。
物語の背景をイメージするときに
洋画を観ていたことが役に立ちました。
読書の手助けをしてくれました。

和田さんに教えてもらったことはたくさんある。
映画音楽についてのあれこれもその一つ。
(映画音楽の作曲者を気にする人なんているの?
と連れ合いが言ったときには心底驚いた)

この本を読んだから私は
「映画を好きな人」になりたいと思うようになり
1970年代末期の都内の名画巡りが始まったわけです。
片手には「ぴあ」

ビリー・ワイルダーとヒッチコックについて
繰り返し語っていらっしゃいます。

ヒッチコックの「汚名」
(1月にBSで放映されました)
「撮影当時のアメリカでは3秒以上のキスシーンが
禁止されていたので3秒以内のキスを繰り返すことで
2分以上のキスシーンを実現した」
これも和田さんの本で教えてもらったことです。

ジョン・フォード「荒野の決闘」

「あなたの名前が好きです。クレメンタイン」
I sure like that name… Clementine.

という台詞がラストに出てくる西部劇。
どんな映画だろうと本を読んでからずっと気になっていた。
のちに大好きな映画になりました。
詩情豊かな西部劇。
無骨な男を演じるヘンリー・フォンダが魅力的です。


和田さんが旅立たれてから
一年以上たってしまいました。
遅ればせながら感謝の気持ちを
述べさせていただきたいと思います。
本当にありがとうございました。



和田誠さんが監督した「怪盗ルビイ」
大好きでした。
コケティッシュな小泉今日子は無敵です。


きぃ~らきぃ~らダイヤモンド
という主題歌も好き。


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『アナと雪の女王』 [外国映画]

ディズニー映画を映画館で観たのは初めて。
今回に限って観に行こうと思ったのは何故か。
それは松たか子の『Let It Go』と
神田沙也加の『生まれてはじめて』の映像を見たから。

ふたりのプリンセスの伸びやかな歌声の魅力的なこと!
松たか子の美声は知っていたけれど
神田沙也加には驚きました。

ときどき松田聖子になってました。
聖子の甘えたようないわゆるぶりっ子気味の歌い方が
娘の沙也加に受け継がれていてとてもチャーミング。
とくにハンス王子とのかけあいは聖子度が高かった。
DNAおそるべし。

神田沙也加は聖子の娘だということで
いろいろと思い悩むことがあったでしょう。
でも努力は実を結びました。
この仕事は聖子にはできない。
よかったね。がんばったね。
(なぜか突然の母親目線^^;)

テンポのいいストーリー展開。
『Let It Go』までの流れは職人芸の小気味よさ。
さすがディズニーです。

「氷のかけら」が刺さっていたのはアナだけど
エルサの心にも刺さっていたのかもしれない。
アナの思いを受けとめたエルサの心に
あたたかいものが流れて氷のかけらが融けたのでしょう。

エルサはかわいそうだった。
望みもしない能力を授かり、
扱い方を教えてくれる人もいない。
それでは心が氷に閉ざされてもしかたない。

「ひとりでいるのが好きな人なんかいない」
確信をもって言い切り姉の元へ急ぐアナ。
ディズニー映画の行動力のある凛々しいヒロインは健在です。

夏にあこがれる雪だるま「オルフ」も
ゴロン・・・じゃなくてトロールも愛敬があってかわいい。
アナのためなら融けてもかまわないというオルフは
「真実の愛」の持ち主です。
エルサに雪雲をつくってもらえてよかったね!

暗い表情から堂々とした雪の女王へと変貌していきます。
床を足でドンとたたくところが大好き。

わくわくしているアナがかわいい。

「雪だるまつくろう」
映画をみた後にこれを見るとまた泣けます。
消されてしまうかもしれないのでリンクだけ。

http://youtu.be/Db74X2iaSxQ

line3-1.gif

『Let it go』

That perfect girl is gone
Here I stand
in the light of day

「That perfect girl is gone」
という歌詞がアナの気持ちをよく伝えています。
抑圧されていた感情を解き放つ喜び。
訳詞にこのニュアンスをのせるのは難しいと思う。

「I'm free!」

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X-MEN:ファースト・ジェネレーション [外国映画]

ウルヴァリンがいてこそのX-MENシリーズ
と思ってはいるのですが(ウルヴァリンの熱烈ファン!)
やっぱりどうしても気になる。
ということで、観に行きました。

おもしろかった!

過去にそういういきさつがあったから後にこうなったのかと
腑に落ちることがいろいろあって楽しいです。
最も大きかった謎、チャールズとエリックの不思議なつながり。
それがどんなふうに始まり、育まれていったのか
そして何故敵対することになったのか理解できました。
ミュータントの苦悩が繊細に描かれていて
すでに作られているX-MENシリーズとの
違和感はまったく感じられず、
むしろもう一度シリーズを見返したら
新たな説得力を見つけられそうな気がします。
プロローグとしての役割を見事に果たし
X-MENにさらに深みを加えた作品になっていると思う。

エリックの能力が覚醒する引き金になったのは
収容所での母との別れ。
「共存」ではなく人類への「支配」を
ミュータントの苦悩から導き出した
マグニートーの考え方と
ナチスの選民思想の共通項を
収容所を出すことで示唆しているようです。

チャールズはエリックの考え方を認めはしないけれど
何故そこに至ったかというプロセスを
誰よりもよく理解している。
異分子としてのミュータントであるという連帯感は
敵対する立場になっても二人を結びつけている。
あの不思議な友情はこうして生まれたのですね。

ミスティークとビーストの悩める若き日の姿。
あるがままの姿を認めてくれたことが
ミスティークがマグニートーについていった理由の
ひとつだったのか…

隅々まで目配りのきいた映画でした。

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以下、あらすじ。。。


〈共存か、支配か。その<起源>を目撃せよ!〉
“プロフェッサーX”と“マグニートー”はいかにして生まれたのか。
彼らは何故対立することになったのか。
すべてはここから始まる。

後にプロフェッサーXと呼ばれ、
X-MENを設立するチャールズ・エグゼビア
最強のミュータント・テロリスト軍団 ブラザーフッドの
首領マグニートーとして恐れられるようになる
エリック・レーンシャー。
若き2人の前に、人類滅亡を目論む巨悪なミュータント集団
ヘルファイヤークラブが立ちふさがる。
チャールズとエリックは手を組んで、若きミュータントたちとともに、
ヘルファイヤークラブに戦いを挑む。
しかし戦いが終わった後に二人は袂を分かつことに…

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・ウルヴァリンが出た瞬間、テンション上がった^^
・ミュータント探査機「セレブロ」を設計したのは
 ビーストだったのですね!
・ケヴィン・べーコン、楽しそうに悪役を演じてた。
・チャールズのジェームズ・マカヴォイ
 どこかで見たことある顔だなと思っていたら
 ナルニアのタムナスさんだったと判明^^
・エリックはイアン・マッケランが演じたときの
 どこか憎めない人を喰ったような
 飄々とした感じがなくてちょっと残念。
 サーと比べては申し訳ないけれど。
・能力を鍛錬するシーン、大好き!
・ミスティークは若さを保つ遺伝子を持ってるのか~
・若きミュータントが顔を合わせれば
 嬉しくてはしゃぐのは当然だよね。
 ずっと素性を隠さなければならなかった
 過酷な境遇から解放されたのだもの。
・練りこまれていてテンポもよくおもしろい。
 いい映画を観たなあ。

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ブラック・スワン [外国映画]

スリリングな映画でした。
容赦なしのクールな描き方なのに、
こうまで巧みに作られたら、いっそ清々しい。

本当に『天人唐草』と『アラベスク』だったわ!
…わかる人しかわかんない謎の感想でした。。。

山岸凉子の『天人唐草』
厳格な父親に「女は女らしく」と育てられ
特に性的なタブーに縛りつけられた娘が
自らも呪縛を解くことから目を背け続けた果てに
崩壊していくという物語。
その転落の様があまりにもインパクトが強くて怖くて
ほとんど読み返してないにも関わらず
心に突き刺さっている作品です。

『アラベスク』
バレエ漫画の傑作。
主人公ノンナがつまずくのは「瀕死の白鳥」
精神的に幼く、情緒的な理解力に乏しいために
繊細な表現力が要求される踊りが苦手なのでした。

映画の主人公・ニナの前に立ちはだかるのは
「白鳥の湖」の黒鳥パート
官能的に踊ることは困難だった。
ニナは母の期待に応えるべく生きてきた。
母は元バレエダンサーで自分の夢を娘に託し
過剰に娘を支配しようとする。
いつまでも聞き分けのいい子どもでいることを強いられ
それをはねのけるために戦うこともしなかったニナに
大人の女性としての経験などあろうはずもなく
セクシャルな踊りを要求されても無理なわけで。
抑圧され続けた自我にやっと気づいたが
長い間閉じこめていたものを
そう簡単に解き放つことはできない。

引き裂かれた心がスクリーンに映しだされる。

ニナの不安げな表情が執拗に強調される。
だからこそ最後の恍惚の表情が壮絶に美しく胸に迫る。

ナタリー・ポートマンはほぼ出ずっぱりで、
アカデミー主演女優賞は当然と思わせる演技でした。

スターウォーズエピソード3での
儚げなアミダラの表情がオーバーラップしましたが
エピソード1の凛々しいアミダラ女王の顔も見え隠れする。
ニナは激しいものを身のうちに抱えているようです。
だからこそなおさら混乱の極みに陥る。

う~ん、よくできた映画でした。

見終わってふぅ~っと力が抜けました。
緊張感、ハンパなかったです。


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英国王のスピーチ [外国映画]

スピーチの苦手な皇太子が王位に就く。
望んだわけではないのに…
しかし時は開戦前夜、重責は否応なくのしかかってくる。

ほとんどの場面、“バーディ”(コリン・ファース)は
苦悩に満ちた表情です。
しかし彼を真摯にささえる妻・エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)
ふたりの娘がいる愛情に満ちた家庭が強力なバックアップになり
きっと苦難を乗り越えられると観客の私も信じることができたので
ハラハラしながらもどこか安心して見ていられました。
言語聴覚士のライオネル・ローグ(ジェフリー・ラッシュ)との
やりとりはユーモラスでしたが苦みを含んでいて
とても丁寧につくられた物語だと感じました。
派手さはないけれど上質な作品でした。

1936年の英国。
国王ジョージ5世の後継として長男のエドワード8世が即位するが、
離婚歴のある米国女性と結婚するために
1年もしないうちに王座を捨ててしまう。
ジョージ6世として王位に就くことになった弟のヨーク公は
内気な性格に加え幼い頃から吃音症に悩み、
公務でのスピーチは常に苦痛の種だった。
そんな夫を優しく励ます妻のエリザベスは、
オーストラリア人のスピーチ矯正専門家ローグを見つけ出す。

ヒトラーの率いるナチスドイツとの開戦に揺れる国民は、
王の言葉を待ち望んでいた。

王になどなりたくなかった“バーディ”
しかしその肩には重い責任がのしかかってくる。
何としてもスピーチを成功させなければならない。
悪戦苦闘の数々が繰り広げられます。

王族はちやほやされて育つのだと思っていたけれど
厳しい面も多々あるのですね。
父と兄にあんなにも抑圧されたら吃音という形で
おもてに出てしまうのもわかるような気がします。
“バーディ”幸福な家庭を持てて本当によかったですね。

最後のホッとしたような晴れやかな顔は
見ているこちらも嬉しくなりました。

「王冠を賭けた恋」で有名なエドワード8世
軽佻浮薄で思慮の浅い人物として描かれています。
シンプソン夫人もずいぶんな悪婦ぶりです。
ロマンチックな視点でとらえられた文章しか
読んだことがなかったのでビックリしました。
イギリスではあんな感じで認識されているのかな。
エドワード8世の決断は英国にとってラッキーでした。
堅実な家庭を築く弟のヨーク公のほうが
戦乱の世をささえるのにふさわしいと
歴史が判断したかのようです。

チャールズ皇太子を思いうかべました。
人妻との交際を断ち切ることができずに
妻・ダイアナ妃を裏切りつづけた皇太子。
エドワード8世の決断が違っていたら
同じようなことをして多くの人を傷つけたかもしれない。

英国にとっては幸運だったと思うけれど
静かに暮らす生活が望みなのに
表舞台に立たなければならない“バーディ”が
気の毒でした。
でも、しかたないこと。
困難に立ち向かうジョージ6世は立派でした。

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