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ハチミツとクローバー 8巻 [コミック]

山田さんの揺れ動く感情が細やかに描かれていきます。
羽海野チカさんは、やっぱりすごい。

真山とリカさんの関係は、少しづつ変化していく。
山田が週末には原田デザインにいると聞いた
野宮のモノローグ

「バカだなぁ きみは そんな 自分をミンチにする機械に 
自分から飛び込まないといけないくらい 
真山のことが 大きかったのかい」

あゆは見事にミンチになってしまいました。

原田との仕事が片づいていくにつれて、
リカさんを繋ぎとめているものが、
ほどけていってしまっている事に真山は気がついています。
そしてどうしようもなく、自分の気持ちをぶつけていきます。
よくやったよ真山。
「カッコわるっ」って自分のことを言うけどさ。

修ちゃん先生は、リカさんの痛みを
分かち合えるただひとりの人。
彼のモノローグ

「このこがオレを ここまで歩かせてくれたように 
今 お前の隣にいるその男が 
どうか お前を明日に 運んでくれますように」 

原田くんから教わったしゃっくりを止める方法を
忘れることはないと思うけれど
真山の砂糖水を試してみることが増えていくでしょうね。
印象的なエピソードです。

「何で お前の恋愛ってさ キズつけるのが前提なの?」
と野宮に問いかける山崎って相変わらずステキ
聖なる光が降りてくるのも当然ですね。
山田を引き留めるためにがんばって
鳥取観光にさそう山崎(男子校エスカレーター女子苦手☆)
いっぱいいっぱいの山崎くんステキすぎです。

野宮もだんだんカッコ悪くなってきた。
あたまボサボサ目の下にクマつくって。
美和子さんのつぶやき
「男前 上がってたわよ とりすましてるよか ずっとね」
なにしろ、青春スーツ再装着完了ですから。

「ホントは電話かけたかった 
聞いて欲しいコト たくさんあった 聞きたいことも
でも そんなコト考えた自分が 
なんだか とっても いやだった だって
そんなコト考えたら 真山を ずっと 好きだった気持ちが 
みんな ウソになっちゃう
他人(ひと)から見たら 
どんなに情けなくても みっともなくても 
彼(真山)を想う この気持ち たったひとつが
冷たくて 明るい 私の宝物だった」

これは、そのまんまリカさんの原田くんに対する気持ちですね。

「救われたくなんかなかった 
ずっと真山を想って 泣いていたかった」

真山とリカさんが、新しい関係をつくりつつあるように、
野宮とあゆのふたりの、
始まりの予感に満ちたシーンで終わります。

ハチミツとクローバーはいい作品だなと、
しみじみ思います。泣かされましたね。
自分の気持ちの変化にとまどいながらも、
肯定していく過程が、ていねいに描かれています。
さて、これからどうなっていくのでしょうか。

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ハチミツとクローバー 8 (8)

ハチミツとクローバー 8 (8)

  • 作者: 羽海野 チカ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2005/08/19
  • メディア: コミック


タグ:羽海野チカ
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コメント 2

はじめまして(^^)
わたしもハチクロ8巻買いました!
思わず涙出ました…
ほんと人の気持ちが細やかに描写されてますよね。
みんなそれぞれが切ない気持ちを抱えているのがまたなんとも言えません(´д`)
「青春スーツ」装着の野宮さんはすてきです!
by (2005-08-23 01:40) 

miyuco

madoccoさん、こんにちは。
少女マンガを長い間読んできましたが、その中でもハチクロはとても上質な作品だと思います。羽海野チカさんは、登場人物の気持ちをとても丁寧に扱っていて、少しもおろそかにしないところがスゴイですよね。
今回は竹本くんとはぐちゃんの登場シーンが少なかったですね。このふたりの気持ちもどんなふうに変化するのでしょうか。楽しみですね♪
nice!&コメントありがとうございます。
by miyuco (2005-08-23 22:26) 

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