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9・11後のアメリカ (朝日新聞、ノーマン・メイラーの言葉 ) [雑記]

9/9朝日新聞朝刊、「作家メイラー氏に聞く」
9・11同時多発テロ後の米国についてのインタビュー。

― 米国の民主主義はどうなりますか。


「私は民主主義とは大きな賭けであり、
非常に珍しい政治体制だと考えている。
人間は子供の時から命令されてるのに慣れていて、
ファシズムの環境の方が
むしろ自然なのだ。
次の世代のために、
毎日の小さな変化を積み重ねていくのが民主主義のやり方だ。
その退屈さに耐えるには、
判断力と意識をもった人々がいることが前提になる。
民主主義は常に育てていくものであり、
再生させていかなければならないのだ。」


意識を持った人でありたい。

「テロの脅威」を強調するあまり、
「思想・言論・表現の自由という、
米国の価値まで投げ出してはならない。

 9・11直後に、
ジョン・レノンの「イマジン」を自主規制した放送局。
アメリカの「思想・言論・表現の自由」も
喧伝されるほどのものじゃないなと思いました。

ディクシー・チックスのメンバーが
イラク戦争開戦直前に、大統領批判をしたことで
「反愛国的だ」と糾弾された顛末の記事もありました。
保守層のリスナーが多い
カントリーミュージックの世界で活躍するグループからの
発言だったので、反応はなおさら激烈だったようです。
彼女たちは発言を撤回せず、今もなお引き下がらない。

同時多発テロの被害者を救うためのチャリティー番組
「America: A Tribute to Heroes」
Neil Young - "Imagine" 
あえてこの時期にこの曲を演奏したニール・ヤング
素晴らしいパフォーマンスでした。

http://www.youtube.com/watch?v=xwauW-I6PsU

America: A Tribute to Heroes

America: A Tribute to Heroes

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Interscope
  • 発売日: 2001/12/04
  • メディア: CD


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コメント 4

sknys

Neil Youngの新譜は公式サイトでアルバム全曲を完聴出来ます^^
最新作《Living With War》は全曲試聴に加えて、14曲ものPVを
視聴&ダウンロード可!‥‥という太っ腹。
〈Imagine〉の前半歌詞はヨーコさんのインストラクションなので
「想像しなさい‥‥」と命令形で訳すべきですね。

TBSの9・11特番は酷く散漫だった。
テロの犠牲者が本人なのか役者なのか判然としない編集も最悪!
石坂浩司のナレーションはウルトラ〜のイメージが強くて、
非現実感を増幅している。

http://www.neilyoung.com/lwwtoday/index.html ←公式サイト
http://home.earthlink.net/~saori/←最新作の全和訳歌詞を掲載
by sknys (2006-09-12 23:06) 

おきざりスゥ。

sknysサン、スゥ。も、9(土)NHK-FM『WEEEKEND SUNSHINE』で
『LET'S IMPEACH THE PRESIDENT(大統領を弾劾しよう!)』を聞いたばかりです。miyukoサンの記事といい、もはや synchronicity?
(…って、この時期ですものね、驚くには当たらないか)

>9・11直後に、ジョン・レノンの「イマジン」を自主規制した放送局。
番組DJのPeter BarakanによればNeil Youngは政治的なコメントもする人気コメディアンの(名前は失念)TVショーで、この曲を歌い始め、すると画面はたちどころにCMへ切り替わった由。
でも最近では security mam達ですら Bushを見限ってるとの噂ですもの『LET'S IMPEACH THE PRESIDENT』がOnAirされる日も近いかも。

Neil Youngいわく「こういった歌を(ほんとうは歌うべき)若い奴等が歌わないから、まだ俺達が歌わなけりゃならない」とのこと。
益々もって意気軒昂。その心意気や良し。でも、他のミュージシャンも後に続いて欲しいものですね。

ノーマン・メイラーの言葉を読んで、スゥ。は『銀河英雄伝説』に小野不由美の書いた解説文を思い浮かべました。
《専制君主制か民主制か、と問われれば(略)答えることは至って簡単なことなのである。だが、民主制です、と答えるとき、私の頭の中には「かくあるべき」民主制と、ヒトラーやらスターリンやらにイメージされる、悪しき専制体制とでもいうべきものとが対置されている。こういった恣意的な二者択一は、主義主張を問うには適さないだろう。最悪の極限的な状況を思い描いてなお「これ」と選択できなければ、主義主張には値しない。》
彼女は《ラインハルトかトリューニヒトか》_最善に機能した独裁と最低に堕した民主制の例を挙げられて_《机を掻き毟りつつ「……トリューニヒトでいいです」と思》い、その思いが“死なないラインハルト”の物語として『十二国記』になったのだと書いています。
       スゥ。もカストロ議長亡き後のキューバを思うと暗い気持ちに…
by おきざりスゥ。 (2006-09-13 00:27) 

miyuco

>sknysさん、コメントありがとうございます。
連れ合いが地域の役員を引き受けたときに、
近くに住む同年代の仲間ができました。
そのなかに、Neil Youngのおっかけを自認するユニークな女性がいます。
(CSN&Yの再結成コンサートを観に去年はアメリカまで行ったそうです)
「ネットはラジオと同じ、僕のファンは必ずCDを買うから問題ない」
と彼は言っているそうです。「もちろん私も買ったけどね」だって。

TBSの特番はむだに時間が長かった。たしかに散漫でした。
ヒューマンドラマに仕立てる意図が強すぎたように思います。
by miyuco (2006-09-13 09:39) 

miyuco

>おきざりスゥ。さん
そうなんですよね、人間の成分は良きものだけではないから難しい。
『十二国記』も絶対的な権力を持つ王に対し麒麟を配している。
そしてこの物語も中断したままですよね。
あの先のストーリーは過酷で胃の痛くなるようなものであると
想像できるので、読みたいような読みたくないような…
コメントありがとうございました。
お怪我の具合はいかがですか?
by miyuco (2006-09-13 09:51) 

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