『愛してるのに』 長渕剛

出会った頃の二人に　今すぐ戻れるならば　
きっとうまく行けるさ　こんなに愛してるのに

ときどき長渕剛の声で頭をよぎるこの唄
題名すら忘れているのにふとした瞬間に蘇る。
久しぶりに聴きました。
２５年も前の曲だけど今でも唄っているんですね。
こういう昔の曲は封印しているのかと思ってた。
当時の透き通った声とは違うけれど
こういう唄い方でも違和感を感じない。
(『乾杯』には愕然としましたけど）

http://www.youtube.com/watch?v=ySAq9A-ayIQ

長渕剛を聴いていたのは
１９８３年のアルバム「HEAVY GAUGE」までだったと思う。
ライブに行っていたのもそのあたりまで。
マッチョな長渕はよく知りません。
長渕に心酔していた妹につきあうという部分が大きく
ファンという資格は全くないという立場でした。

当時の曲で印象に残っているのは『二人歩記（ふたりあるき）』
石野真子との結婚が本当に嬉しいんだなと思いながら
聴いていました。素直な心情が伝わってきます。

若き長渕剛は男らしく硬派な人間に見られたいと
切望しているようでした。

でも線が細くひ弱そうな容姿で透き通った声、
「好きです好きです心から愛していますよと」
というような歌詞を唄っている実際の長渕剛とは
あまりにかけ離れている。無理な願いじゃないのと思ってた。

彼はやり遂げました。
肉体を鍛え、喉をつぶし、理想とする姿に近づいていった。
その代償のように、一時期、不安定になっていたようです。
なんだか痛ましくて見ていられなかった。

そのイメージから私はずっと抜け出すことができないでいた。
今現在の長渕剛は安定しているんですね。
そう思うようになったのは
「くりぃむナントカ」の「第2回長渕ファン王決定戦」に
本人がサプライズ出演したものを見たから。
カラオケBOXで二時間半、観客は三人だけ
そこで彼は一切の手抜きなしで唄ってました。

よかった、としみじみ思ってしまいました。
よく知っている人が幸福でいるのを確認したような気持ちだった。
いろいろあったけど、彼の人生はいいものだったんだな。

1981年、私の通っていた短大の学園祭ライブは
浜田省吾と長渕剛のジョイントコンサートでした。
ふたりともすでにブレイクしていたのでビックリだった。
場所は小金井公会堂。キャパはたぶん１０００に満たない。
今では信じられない昔話です。

時代は僕らに雨を降らしてる (24bit リマスタリングシリーズ)

• アーティスト: 長渕剛
• 出版社/メーカー: 東芝EMI
• 発売日: 2006/02/08
• メディア: CD

コメント 3

deacon_blueさん、読んでいただいてありがとうございます♪
by miyuco (2007-06-05 11:24) 

今日好きだった人に
他に好きな人ができたってことを知ってしまいました。

何もする気がしなくて
インターネットをいろいろ見てたら
このページに入ることになりました。

出会った頃の二人に　今すぐ戻れるならば　
きっとうまく行けるさ　こんなに愛してるのに


涙が出るくらいいい詩ですね。
長渕さんの歌ってCDを買ってまで
聞いたことはないんですが、
さっそく買いにいきたいと思いました。

何かありがとうございます。
すごい癒しになったっていうか、
本当にありがとうございました。

miyucoにはいつもいい事があったらいいですね。
また遊びに来ます
by Sunon (2007-07-05 00:08) 

Sunonさん、こんにちは。
毎日たくさんの新曲が生まれて耳に入ってくるのに
２５年も前に作られた歌詞が傷ついた人の心に残る。
歌ってやっぱり素晴らしいなと私も感動しました。
この曲は素直でストレートな歌詞で大好きです。
コメントありがとうございました。

Sunon さんにもいいことがいっぱいありますように[ラブラブハート]
by miyuco (2007-07-05 17:28)