『ヘアスプレー』

映画はトレーシーが歌う「グッド・モーニング・ボルチモア」で始まる。
心身共に健康的で、キラキラと輝く瞳の女の子。体型はビックサイズ。
底抜けにポジティブなオープニングです。
希望に満ちた明るい映画でした。

人気テレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」は憧れの世界。
そのオーディションにトレーシーはチャレンジする。
彼女は夢をかなえることが出来るのでしょうか。

１９６２年という時代設定であれば人種差別問題は避けて通れない。
キング牧師の有名な演説が行われた１９６３年
公民権運動は最高潮に達しました。
人種隔離政策の影響は「コーニー・コリンズ・ショー」にも
色濃く反映され、「Negro Day」が存在するわけです。
（あくまでも「Negro」であって「Black」ではありません）

差別意識がないトレーシーが
自然にその垣根を超えていくことで物語が動いていきます。
人種差別問題はそれほどダークに描写されずに
ポジティブな方向に向かっていると誰もが信じている。
明日は今日よりきっとよくなるはず。
そしてその空気が映画を明るくしています。

主役を射止めたニッキー・ブロンスキー
素直で陽気な女の子のエネルギーが圧倒的でした。
ビッグ・ママ、ジョン・トラボルタ、恥じらう姿がかわいい！
「こんな身体だから」と１０年もの間、家から出ていないママに
時代は変わったのよと娘は言い、外に連れ出します。
クリストファー・ウォーケン演じるパパ
色仕掛けに全く動じないところが爆笑でした。
「“size 60”にときめくんだ」
トレイシーのパパとママはいいカップルですね。

ミシェル・ファイファー、さいこー
ローカルな「ミス・ボルチモア」を自慢するところが素敵。
審査員と寝たからミスの座を手に入れたと何気に白状し
しかもそのとき悪い病気をもらったなんて…
愉快な悪役を楽しそうに演じてました。

クイーン・ラテイファ、貫禄十分で相変わらず素晴らしかった！

コメント 4

“デブ専”ウォーケンは確かにウケましたね。
でも僕はトラボルタだけが頂けなかった…。
それ以外は完璧なキャスティングだったと思います。
サイクロプス最高！
by ken (2007-10-26 01:52) 

サイクロプス！
コーニー・コリンズがサイコロプスだと気が付かなかった[汗汗]
サイクロプス、好きだったけどほとんどサングラスだったし
X-Menファイナルでは瞬殺されちゃったし…わからなかった。
そっかーそうなのかー[目玉]
教えてくださってありがとうございます♪
トラボルタ、この映画を観て素顔で演技する彼を
スクリーンで観たくなりました[ラブラブハート]
nice!とコメントありがとうございました。
by miyuco (2007-10-26 16:17) 

この主役の女の子、ニッキー・ブロンスキー！
まさに体当たりの演技で、その一生懸命さに感動しました。
それにしても、彼女のノースリーブワンピは圧巻！
二の腕の太さに見入ってしまいました。[！]

ウォーケンは、しっかり脇役ポジションで存在感を見せていて、ファンとしてホッとしました。

いつもチュッパチャプスを舐めている女の子（トレイシーの友達）が可愛かった！
私もあんなジャンスカを着てみたいわ・・・あと20歳若ければ・・・苦笑。
by びっけ (2007-10-26 20:38) 

びっけさん、あのジャンスカ可愛かったですよね[ラブラブハート]
もうちょっと地味めの色合いなら私たちでも着られるかも[ぴかぴか]
（ずうずうしい？）
トレーシーは体型をカバーしようなんて
まったく思ってないみたいでしたね。
ウォーケン、いい役でした。すてきでした[ラブハート]

実はびっけさんのところにコメントを入れようと思ったときに
自分の記事はまだ書いてなくてこれはまずいと
あわてて書き始めました＾＾；
最近、ちょっとメンドくさがりなダメ人間になってるので
それがなければこのエントリーはなかったかも＾＾；
感謝ですわ。
nice!とコメントありがとうございました♪
by miyuco (2007-10-27 10:17)