ALWAYS 続・三丁目の夕日

公開初日に観に行きました。
いつもは閑散としている映画館のロビーが人でいっぱい。
こんなに混んでいるのを見たのは初めて。びっくりしました。
楽しみにしている人がこんなに大勢いるんだと実感。
通路側の席に座っていると席をさがすお客さんの姿が目に入る。
今風のカッコをしたおねえさんがおじいちゃんの手をとって
ゆっくりでいいからねと声をかけながら階段を上ってくる。
60代、７０代の夫婦もとても多い。
若い男子のグループや女性たち、こんなにバラエティーに富んだ人たちと
一緒に映画を観るなんてめったに無いことです。
愛されている作品なんだなと改めて思いました。

みんな三丁目の住人に早く会いたいんですね。
茶川とヒロミがあのままもう会えないのか、心配なんですね。

今回もあの絶妙なユーモア感覚は健在でした。
爆笑を狙っているわけではなくさりげなくおかしい。

鈴木オートのトモエさんのお母さん度が大幅にアップしてました。
鈴木家で預かることになった女の子・美加（一平と同い年）を
さりげなく思いやるシーンはとても温かかった。
別れぎわの美加の言葉は反則じゃないのと思いながら、泣けました。
一平くんがよかった！
「デリカシー」って何だろうと淳之介に聞き、それが欲しいんだと
真剣な顔で言ってるのがおかしかった。
デリカシーは外国のお菓子じゃないけど、それが何かわからなくても
欲しいと強く思った瞬間に手に入ってるから。
そして美加にもそれはちゃんと伝わってるから。

エピソードを詰め込みすぎで散漫な感じもしましたが
「三丁目」という世界が主役なのだから
群像劇になるのは自然な流れなのかな。
あれだけの役者さんが揃っているからできることだけど。

鈴木オート社長の戦友の言葉
「生き残っている人は思いっきり幸せになればいいんですよ」
彼の正体に気づいたあと、その言葉をかみしめるような
堤真一の表情がとてもよかった。
トモエさんも懐かしい人に思いがけず再会します。
もしかしたらこの方も蛍だったのかもしれない…
（考えすぎか）
思いがけない再会の後にふたりは今の自分たちの暮らしの
ささやかな幸せを再確認するようでした。

小雪が演じるヒロミが出ているカットはとても少ないのに
華やかでとても美しい。笑った顔も泣き顔も。
指輪のケースに入っているメモの言葉が
「さようなら」ではなくて「ありがとう」だったところで
涙腺決壊いたしました。

きっちりとハッピーエンドにしてくれてよかった。
エンドロールの映像がとてもすてきでした。
BUMP OF CHICKEN「花の名」
「会いたい人がいる。待っている人がいる。」
この映画のキャッチコピーはこの曲の歌詞からとったものです。

以下の文章は未見の方は要注意

*
*
*

・前作ではピエール瀧の氷屋さんが切なかったけど
アイスキャンディー屋さんになって再登場。うれしかった。
・もたいまさこはやっぱり素晴らしい！
ロクちゃんの幼なじみ武雄との絡みが最高。
・小日向さんの冷たいセリフ回しは完璧。

冒頭のゴジラが素敵すぎです！

 

コメント 7

まつりさん、nice!ありがとうございました[ぴかぴか]
by miyuco (2007-11-07 15:37) 

はじめまして　おじゃましますm(_ _)m
映画つながりで拝見しました[映画]
冒頭のゴジラにはﾋﾞｯｸﾘですよね～　さすが東宝、よくできてたなぁ。
薬師丸さんの優しさ　素敵ですよね。　でも　もたいさんがいっつも
鈴木オートに　ｸｿﾊﾞﾊﾞｱと言われるのは　芝居とはいえ　笑えるけど
複雑でもありました(≧ｍ≦)　いい映画でしたね～[ぴかぴか]
by (2007-11-11 21:17) 

＞関口ちゃんさま、こんにちは。
かっこよかったですよね～ゴジラ！

もたいさんもそうですけど主要登場人物以外のひとりひとりが
とても大事にされていて温かい雰囲気を感じました。
こういう映画、いいですよね[映画]
nice!とコメントありがとうございました♪
by miyuco (2007-11-12 18:07) 

やっと、今日、夫と観てきました！
もう冒頭のアレは最高！！
あの見栄を切っているゴジラに惚れました。（笑）
‘怒髪天を衝く’の鈴木社長も、すごいですよね。（＾＾；

私は、ALWAYSが始まる前に流れた、山古志村の犬の映画の予告編でもう泣いちゃってましたが・・・本編でも、要所要所でホロリホロホロさせられました。

この映画を観終わった後、（家族に優しくしたい！）と思い・・・
・・・この気持ち、３０分は持続しました。（笑）
by びっけ (2007-11-12 20:16) 

＞びっけさん
ゴジラ、かっこよかったです[ラブラブハート]
まさかこんな形でスクリーンの中のゴジラを観られるとは！
特大のサービスにウチのダンナさんも大感激でした＾＾

私はノスタルジーに寄りかかるような映画や
泣かせようとするものが苦手なひねくれものですが
この映画のさじ加減はとても心地よかったです[ぴかぴか]
nice！とコメントありがとうございました♪
by miyuco (2007-11-13 16:22) 

この映画を薬師丸ひろ子のために喜んでいます。
原田知世や南野陽子、斉藤由貴といった同時代の面々に比較して今ひとつ低迷しているように見受けられていたので。
彼女にとって前作本作は打開的な展開をもたらしたと感じます。
<ちりとてちん>の和久井映見にも通じるホンワカした母役は素敵。
コメディエンヌ路線は<木更津キャッツアイ>で披露した時も革新的だったけれどアレはちょっと飛び道具すぎて応用が利かなそうだった[汗汗]
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三丁目的な演技なら需要もありそうです[ラブラブハート]
by おきざりスゥ。 (2007-12-04 12:52) 

＞スゥ。さん
「木更津キャッツアイ」での根暗な教師役はかわいかった[ラブラブハート]
こういう役を彼女に演じさせたクドカンもすごい！
あれを見てしまうとお母さん役に縛られないでほしいなと
思ったりもします。でも三丁目のお母さんは絶品でしたね。

前作でアカデミー助演女優賞をとったときのスピーチで
１０代でデビューした頃にお世話になったスタッフの方が
会場に何人もいてみなさんがとても喜んでくださって感激しました
というような事を言っているのを聞いて私までジーンとしてしまった。
映画でデビューした方ですものね。
映画で存在証明ができてほんとによかった！
nice!とコメントありがとうございました♪
by miyuco (2007-12-04 21:26)