「世界に一つだけの花」と「綿の国星」

五月七日付けの朝日新聞の別刷り「Ｂe」に
槇原敬之さんの記事が載っていました。

たとえば、チョウになることを夢見た虫たちが結局、
蛾にしかなれなくても、ありのまま肯定しよう。
蛾にしかない美しさを発見しよう。
そんな新しい価値観を提示する音楽を、この人は作り出した。

「世界に一つだけの花」のことですが、これを読んで
「鳥は鳥に　
　人間は人間に
　　星は星
　　　風は風に」
を思い出してしまった。
大島弓子さんの「綿の国星」のワンシーンです。

人間には二つのルートがあって
その一つは、猫がある時点で変身して人間になるルート。
だから、いつの日か人間になると信じているチビ猫が
猫であることを受け入れるシーンです。

「人間になって時夫の恋人になる」という夢がかなわなくて
落ち込むチビ猫だけれど
「おれがあの目を通して　すんなりすなおに　ものをみられたからだ
全く違う角度　全く違う視点
あんなに生彩を失っていた　世の中の風景が
ひとつ　ひとつ　びっくりするように　よみがえりはじめた
ぼくは君の目で　ものをみていたのだ」
と、時夫に言わせます。

私が好んで読んでいた７０年代少女マンガには
「君は君だよ」
というメッセージが主旋律のように流れていたような気がする。
そして大島弓子作品が大好きなわけです。

「世界に一つだけの花」という曲が
SMAPの手に渡ったという奇跡も素晴らしいよね

タグ：大島弓子

コメント 4

'06年2月7日(火)放映TV東京『開運!お宝鑑定団』において'05年10月18日放送の同番組『幻の逸品』コーナーで発売元TAKARAが保存資料とするため箱・タグ付き60万円で募集した'84年映画化記念で発売のオリジナル・ビスクドール“ホワイトドリーム・チビ猫”が希望価格で買取交渉成立。
先だって限定製造され完売した復刻版500体のうちの1体と共に『リカちゃんキャッスル』に展示予定との由。
応募者12名から書類選考で絞られた3名が面接を経て収蔵品を決定。
掲載号の『LaLa』やアニメーションのサントラLPも画面に登場。

500体製作された限定版完売って…い、いつのまに？
知ってたら買ってたかって云われれば微妙ですが…
オリジナルの価値は価値として、復刻版はより原作の顔に近くラブリー極まりなし。
『リカちゃんキャッスル』ってドコにあるのかしら？

ところで…遡って過去logにコメントつけられるのってダメでしょうか？
どこに貼って良いか判らなくて.…おイヤでしたらおっしゃって下さいね。
by けろろ軍曹 (2006-02-10 00:29) 

今回のチビ猫ビスクドール、知ってはいたのですがお値段が…
「夢見る開発者ブログ」に綿の国星３巻の表紙のチビ猫ちゃんがモデルと
書いてありました。たしかに似てますよね。
http://blogs.yahoo.co.jp/chibineko_white
この子がウチに来てもかわいそう、お人形なんて似合わない家ですので。
大事にされるところに行ってほしいですね。

過去記事にコメントつけていただいてもダイジョーブですよ。
ヒマにまかせて書いていたらすごい記事数になってしまってますが…
by miyuco (2006-02-10 11:47) 

「夢見る開発者ブログ」行って来ました。
どんな職業にも苦労は付き物なら、好きなものを形にできる仕事に就けた事は彼女にとって幸福でしたでしょう。
あくまで私のチビ猫は二次元と心の中に棲んでいるのですが、彼女の気持ちは、よく解ります。

それにしてもmiyucoｻﾝは、なんでも御存知で感服いたします。
いつも色々の事を教えて下すって嬉しいこと。
PC使いも覚束ず情報格差の谷間に住む私の水先案内人です。

でもITって凄い。『500匹の里親探し』だってネットがなければ商売として成立しなかったのではないでしょうか?
いい時代…なのかな？
by けろろ軍曹 (2006-02-10 16:21) 

あのブログで大島弓子さんがご健在なのがわかって嬉しかったです。
私は「Google」で検索しているだけなので…ほんとは何にも知らない＾＾；
“ググる”といろいろな事がわかって楽しいです。
情報を求めて、悪名高き危険（？）サイト【２ｃｈ】までいっちゃいます。
ビスクドールの情報は、ここの「大島弓子スレ」で知りました。
たぶん一番情報が早くてファンが集まるところだと思います。
私でさえネットをこんなにおもしろがっているくらいなので、息子たちはもっと楽しんでいます。という事で、夜はヤツらに占領されているわけですわ(ノヘ・。) 　　
by miyuco (2006-02-11 08:06)