忌野清志郎 めざましテレビ

11月６日早稲田大学の学園祭。清志郎のステージの様子が
めざましテレビで放送されていました。
～マッピルマ３５～
リハーサルやらないんですか。
着替えてメイクしてステージに直行でした。
ステージではいつもの清志郎さん。声も衰えないですね。
ＲＣ時代の曲が多かったようです。

みんなに聞きたいことがある。
２１世紀になったら、戦争はなくなるって思っていなかったかい？
２１世紀になったら、世界中が平和になるって思ってなかったかい？
オレは思ってたよ。
それがどうだ、世界はますますひどくなっていく。

 ＭＣの言葉です。朝のバタバタしていた時間の放送だったので
正確には聞き取れませんでしたが。意味はこんな感じです。
その後のインタビューで、
「日本の憲法、すてきじゃない。もっと自慢しようよ」
と言っていました。

清志郎のこんなふうな発言は
１０月の「ジョン・レノン スーパー・ライヴ」でもあったようですね。
「この国の憲法を知ってるかい　平和を訴えているんだ　
John Lennonの歌みたいじゃないか」
こう言ったあとに「イマジン」の清志郎訳詞バージョンを歌ったそうです。

公の場でのこういった発言はリスクを伴います。
でも、清志郎は気にするふうもない。
言いたいから言うよという感じ。
考えて選んでいるとは思えない、自然に出てくるようですが、
言葉の使い方がとてもいいですよね。
彼の歌詞が大好きです。
言葉を操る優れた能力が備わっている方なんでしょうね。
どんな発言をしても、どこかの団体の「私は○○を応援します」という欄に
清志郎の名前を連ねることはないと思う。
彼は捕らわれないと思う。
自由な空気をまとっている方です。

「イマジン」
―発売当時は、夢物語を想像するだけでいいのかなんて
揶揄されていた事もありました。
時が経ち、今では神格化された曲になってしまいました。
２００１年の９．１１アメリカ同時多発テロのチャリティーで
ニール・ヤングがイマジンを歌いました。
とてもよかった。

Imagine all the people living life in peace
（みんなが平和な人生を送っていると思ってごらん）

２００１年９月23日付のニューヨークタイムズ紙に掲載。
オノ・ヨーコが仕掛けた反テロ・反軍事行動のメッセージを発信する
平和を呼びかける広告です。
戦争へと突っ走るアメリカを憂いたメッセージ。

『イマジン』

天国は無い、ただ空があるだけ
国境も無い、ただ地球があるだけ
みんながそう思えば
簡単なことさ

社会主義も、資本主義も
偉い人も貧しい人も
みんなが同じならば
簡単なことさ

夢かもしれない
でもその夢を見てるのは
一人だけじゃない
世界中にいるのさ

誰かを憎んでも、派閥を作っても
頭の上にはただ空があるだけ
みんながそう思うさ
簡単なこと言う

夢かもしれない
でもその夢を見ているのは
きみ一人じゃない
仲間がいるのさ
平和に生きている
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　訳詞　忌野清志郎　（１９８８年）

John Lennonの歌詞は、Imagine　lyric でググってくださいませ。

http://www.youtube.com/watch?v=QnKykvIp4Yg

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コメント 2

私もこのニュース映像、見ました。
そう。２１世紀って、夢の世紀だと思われていた。
２１世紀。計算して自分が３０歳を越えるということはわかっていた。
それでは、きっと、自分はまだ生きているだろう、なんて暢気に構えていた子どものころ。
歌（詩・うた）にたいして人が素直になれるのは、叫びや呟きだったりするからでしょうか。ドラマを書いていたりすると、ときおり、どうして人間ってこんなにも素直じゃないんだろう、と台詞に苦しむことがあります＾＾；
by full-moon_city (2005-11-16 21:07) 

２０世紀から２１世紀に変わって、便利な物が増えたのに
なんで人間の叡智は進化しないんだって、思いますよね。
清志郎の言葉で、心の中にあるそんな感情が浮かび上がってきます。
彼の言葉はとても素直でストレートです。
素直に言葉にすることは本当に難しいです。
だから、幼い子の言葉に感動したりするのでしょうね。
しがらみみたいな縛りがない言葉はきれいです。
by miyuco (2005-11-17 09:04)