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15歳を見ている日々 [家族]

卒業式も終わり、のんびりしている、もと受験生。
自分の子供はもちろんですが、
まわりを見回してもいろいろありました。
…すごい長文です^^;

我が家の前に二階建ての工場を建設中。
今は塗装作業です。
現場の責任者かな、若い子に確認の声かけをしたり、
指示したりする声がする。
答える若い声は、テキパキした年長者にくらべて、
あまり要領がよくないかんじです。
でも一生懸命答えてる。
指導する方は、イライラすることなく、
とても的確に質問を投げかけ、指示をする。
聞いていて、気持ちいいです。

要領が悪く、判断に時間のかかってしまう優柔不断の次男も、
こんなふうな指導者にめぐりあえたらいいなと思ってしまいました。

 

人生には巡り合わせがあると思う。
それは運不運と言ってしまってもいいかもしれない。
連れ合いも、わたしの妹も、次男と同じタイプ。
でも、ふたりとも20年以上同じ職場で
働き続けることができています。
真面目で、いろいろな事を自分の中で消化して、ガマンする。
そんな人たち。

本人たちは、自分が間違っていないと
断言できる【自信】が持てないから
理不尽だと思ってもなかなか抵抗することができない
と言っています。
不器用なんですね。
私は、そんな人たちを受け入れてくれる社会が
存在しているのがうれしい。
もし、そんなふうな度量が全くない社会になってしまったら、
そんなのは好きになれない。間違っていると思います。

次男と同じようなタイプの同級生。
三年の二学期の期末試験の直前から学校にこなくなりました。
「いやがらせ」をされているからという理由。
成績が決まり、受験校選びがかかっている期末試験の前は
みんな緊張します。
お母さんはムリに彼を登校させようとはしませんでした。
受験のプレッシャーからだとわかっていたんだと思います。
(いやがらせの実態は
親から見てもあいまいなものだったそうです。)
優等生の兄と妹に挟まれて、
そうではない彼はつらかったんじゃないかな。
自分で自分にプレッシャーをかけてしまったのかもしれない。
がんばろうとしているのに、どうしていいいかわからずに、
立ちすくんでしまったのではないでしょうか。
そんな彼を【弱い】と切り捨てることはできません。
自分の子供も紙一重のところがありました。
期末試験を受けなかった事で何かが吹っ切れたのか、
年明けからは息子いわく「完全復活したよ」 
その後、ムリをせず、入れる都立に合格して、
明るい顔で友達とウチに遊びに来てました。
学校に出てこられるようになって、本当によかった。
みんなと一緒に卒業式に出席できて本当によかった。
彼の母親と近くの席だったこともあり、
彼の顔を見て、泣けてしまいました。
だってウチの息子とふたりで
幼稚園の先生を困らせていた頃から知っているんだもの。
超スローペースなコンビでした。

あまり社交的とは言えない次男と
彼のようなタイプの人間にとって、
この社会は居心地のいいものではないと思います。
彼にはがんばりすぎないでいいからと言いたい。
思いつめたりしないでほしい。
絶望しないでほしい。

息子にはもう少しがんばればと言いたいです。
彼と息子は似ているのに決定的に違う。
次男は、一応がんばろうと思うようですが、結果がともなわないと
「もうしょうがないじゃん」と開き直ってしまうようなところがあります。
ネガティブなくせに最後の最後はポジティブ。
瞬間、とてつもなく落ちこむくせに、妙に立ち直りが早い。
甘いんですね。
でも、思いつめる事はないと思う。
いいんだか悪いんだか。
お父さん譲りのその性格、吉と出るのを祈るばかりです。

次男には【好きなもの】があります。
ライトノベルを読むこと。
兄に「ラノベおたく」と呼ばれていますが、
この【カテゴリーにはいる】という事が
次男の気持ちを安定させているように思います。
思春期の濁流にもまれているような状況で、
それが【杭】のようなものなのかもしれません。

もうひとり、幼稚園から親子ともによく知っている子。
不登校で卒業式にもとうとう出席しませんでした。
彼は体臭がきつい、不衛生だということで、攻撃されていました。
そういう事って、親が注意して気を付けてあげれば、
状況が変わるのに何故そうならないんだろうと、
ずっと思っていました。
子供の部活の打ち上げ(なぜか親の打ち上げ^^;)のときに
その親子の近所に住んでいて、
自治会など親同士のつきあいがある人と
どうして年子の兄弟ふたりとも
不登校なんだろうという話になりました。

その家庭ではお風呂は一日おきなんだそうです。
そして、母親は子供に、「汗くさいよ」というような
否定的な言葉を言えないようだという事です。
かわいくてしかたないから。
…はあ~ 私にはさっぱり理解できません。

確かにこのお母さんが子供を叱るときの決めぜりふは
「お父さんに怒って貰うからね」だった。
「なんで?みんなくさいって子供に言ったりしないの?」
そこにいる全員が言ってました。
だって剣道部だもの。練習後はキョーレツです。

親が言わなければ誰が子供に言うの?
親ならばフォローだって出来るじゃない。
不潔なことに抵抗がないまま社会に出ていけば、
つまづくのが目に見えてるじゃない。
社会に適応できるようにしてあげるのが親の仕事じゃないの。

と、テンションが高かったわたしです。
実際にはそんなに単純な問題ではないと思う。
でも、もし、子供に嫌われるのがこわいから、
否定的なことは言えないというなら
それは親の仕事を放棄していることになる。
我が身かわいさの子育て放棄だと思う。
「彼女は若くして年の離れた人と結婚してずっと大事にされすぎた。
3人の男の子を育てるために専業主婦だったし、
大人になれていないように見える」
「夫婦のバランスがよくない。
女の子がひとりいたらだいぶ違ったのに」

いろいろな事情があるだろうけれど
最終的に困るのは誰なのかと言えば、
子供です。
大人は、まして親は、
そこのところをキチンと理解していなければいけないのに。
なんなんだよ、まったく

白木屋でなぜか怒っているわたしでした。
そしてその怒りを他のお母さんたちにまで伝染させてしまった…
自分だってたいした親じゃないのに゚・。.(><*).。・゚ 
(キウイサワーおいしかったです)



 


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綺華

昨日、niceの押し逃げでコメントできなくてスイマセンでした。
miyucoさんのご兄弟とは、逆転しているのがうちの兄弟。
だから、次男君にときおり苛立つ気持ち・・・・本当によく分かってしまう(笑)
厳しいだけじゃなくて、その中に思いやりとか愛情があるから
それに耐えられるし、その厳しさを受け入れられるんだろうなって思います。
長男を見ていて強く感じます。

次男の事ではまだまだ悩みもつきませんが、小さい時から先が思いやられて
頭が痛かったお兄ちゃんが、自分の道を歩き始めた事は
『今度はじっくり次男と向き合っていいよ』って事なのかな・・・と
いい様に解釈して、辛い時だけ力になってあげられる良い関係を
続けて行きたいと思います。

最終的に私の望む事は、理解者に恵まれ、友人に恵まれて、
不満や辛い事にも耐えていけるだけのやりがいの持てる自分の道を
見つけてほしいと思っています。
良い人間関係を築く大きな一歩を今踏み出そうとしているんだと・・・・
そういう高校生活を送ってほしいと願っています。
by 綺華 (2006-03-30 10:14) 

miyuco

ayakaさんの仰るとおりです。
ここまで成長したら、あとは社会に出てもやっていけるだけの力を
つけていってほしいと親は思うものですよね。
高校生活、どうなっていくのでしょうか。
明日は新入生招集日、彼は今からドキドキしているようですよ。
そのわりには準備がいいかげんで怒られてます^^;
nice!とコメントありがとうございました♪
(スゥ。さんの問題、すぐわかっちゃうなんて、作品への深い愛情を感じます。
おもしろかったですね☆また参加してください。あのコンビのおかげで
コメント欄のほうがおもしろいでしょ♡)
by miyuco (2006-03-30 17:20) 

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