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『イリアム』 ダン・シモンズ (感想その3) [読書・海外]

『イリアム』 ダン・シモンズ (感想その1)

 『イリアム』 ダン・シモンズ (感想その2)

まだまだ続く、『イリアム』にまつわる長話…
すでに感想ではない何かになってるような…^^;

最大の謎は「ポスト・ヒューマン」
「古典的人類から自己進化」した「思考する機械」(イオのオルフ・談)

サヴィは実際に会ったことがある。
第一の特徴は女ばっかりということ。宙に浮かぶことを好む。
いちばんよく見かけたポストの名前はモイラ。
<最後のファックス>直前は「地中海盆地」でなにかを建設していた。

ポストが地球で人類を飼っていた目的はなんだろう?
キャリバンの餌にするためだけではないでしょうけど…
ポストとディーマンたち改良型人類はどう違うのか。
地球にいる人類は機能を忘れたポスト・ヒューマンかもと
考えるのは、外れすぎかな?

木星の観察記録によると


『2000年前』
ポスト・ヒューマンによりプログラミングされたモラヴェックが
木星の知性体と接触するために送り込まれてきた。
        (その時点で<ルビコン禍>は発生していた。)

『1500年前』
ポスト・ヒューマン、量子テレポートを成功させる。
そして、なんらかの異常事態が発生した模様。
地球は混乱の極みに陥り、P.Hは軌道都市に逃げ出す。

『240数年前』
リングから火星への大質量物体の加速射出。

『200年以内』
火星がテラフォーミングされる。

木星の統轄体はポストが火星に移住したのではないと考えている。
プロスペローはポストがリングから
とりあえず火星に逃げ出したと言う。
<時の交差路>に大半は逃げ込んだとも言う。
(セテボスの命をうけたキャリバンが
リングにいるポストを皆殺しにしようとしたので)

火星の神々は神話のロールプレイングにふけるポストなのか?

プロスペローとはなにか。
<超インターネット>=<ヌースフィア>に
<生物圏(バイオスフィア)>を組み合わせる。
この惑星のありとあらゆる動植物と全エネルギーが
<ヌースフィア>に接続される。
完全にして網羅的な<情報の生態系>ができあがる。
知性を持った一種の<全知圏(オムニスフィア)>
ポストはこれに自意識を与え、この人工知能に独自の人格を
進化させることまでゆるしてしまった。
こうして人格を持った<超ヌースフィア>
またの名を<神智圏(ロゴスフィア)>は
みずからプロスペローと名乗った。

キャリバン、その母シコラックスが崇拝する神、<セテボス>。
<セテボス>と敵対する<静寂>
セテボスは暗黒から呼び出された。
(ちょっとした計算ミスでとプロスペローは言う)
ヴォイニックスその他のものどもとともに。

<静寂>とプロスペローはどういう関係なんだろう?

イオのオルフはこう考える。
「ポスト・ヒューマンは、ひとつないしそれ以上の平行現実に
量子トンネルをつなげてしまったのではないだろうか」
「そして、なにかを呼びこんでしまったんだ」

「プロスペロー、空に浮かぶ木星(ジョーヴ)に夜の叫びを投げかけ、
虚ろな者どもを火星に連れこめども、
セテボス、偽りの神の怒りもてそれを正せり。
これはゲーム。道を見つけねば死ぬ!」
キャリバンの謎めいた言葉の意味が
『オリュンポス』で明らかになるのでしょうか。

まだまだ書き留めておきたい事があるけれど
キリがないのでやめておこう。

『オリュンポス』を図書館で借りてこなければ。

「並存する量子宇宙ではなく、創造された宇宙」
イオのオルフさんが言うことは難しい(v_v。)
でも、これがキーポイントかも…

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