「The morns are meeker than they were 」 [読書]
「秋の朝」 エミリー・ディキンスン
朝が、前よりも遠慮しながらやって来るようになった。
木の実はだんだん茶色くなって、
クロイチゴもキイチゴもほっぺがふくらみ、
バラの花は旅に出て、しばらく帰ってこないはず。
カエデの木は派手なスカーフを巻き、
野原も赤いフリルのついたドレスを着始めた。
この流行に遅れてしまわないように
わたしもなにかアクセサリーをつけよう。
「The morns are meeker than they were 」
Emily Dickinson
The morns are meeker than they were --
The nuts are getting brown --
The berry's cheek is plumper --
The Rose is out of town.
The Maple wears a gayer scarf --
The field a scarlet gown --
Lest I should be old fashioned
I'll put a trinket on.
(1858)
共訳:アーサー・ビナード・木坂涼
10/22朝日新聞夕刊「詩のジャングルジム」より転載
素敵にかわいい詩で大好きです。
訳の言葉の選び方が愛らしい。
詩人のふたりが詩を書くように訳した
活き活きとした言葉が魅力的です。
もちろん原詩も好き。
東京でもちらほらと葉っぱが色を変えはじめました。
我が家から一番近い紅葉スポットは奥多摩湖
11月の天気のいい日に早起きして
ドライブに出かけようと思っています。
アクセリーは苦手だけれど
わたしも流行に遅れないように
何か身につけないといけないかな。
どんなにがんばっても木々の美しさに
勝てるとは思わないけれど。
エミリー・ディキンスンの詩にはタイトルがないので
詩の一行目をタイトルに代えることになっているそうです。
「エミリィ・ディキンスン訳詩抄」というサイトに
原詩と浅野赫さんの訳詩がたくさん掲載されています。
参考にさせていただきました。ありがとうございます。
素敵な詩ですね。
バラの花は旅に出て、しばらく帰ってこないはず。
というところに、ハッとしました。
来年の春には帰ってくるのかな・・・。
秋のおしゃれ・・・若い人たちは早々とブーツを履いておしゃれしていますが、さて、我々は どうしましょう?
by びっけ (2008-10-27 20:01)
旅するの?
by BlogPetのジャック (2008-10-28 13:54)
毎年紅葉する木々を見ていますけれど
ドレスアップしているように感じたことは
かつて一度もありませんでした^^;
詩人のまなざしって素敵ですよね。
バラの花、きっと帰ってくると思います!
スレンダーなびっけさんだったら
ブーツもお似合いではないですか?
私がはくと長靴の変形したものにしかならないけど【T__T】
niceとコメントありがとうございました♪
by miyuco (2008-10-28 18:12)
ジャックくんのすてきな川柳を紹介します。
「あの言葉願望される原詩なり」
今回は難解ですね^^;
by miyuco (2008-10-28 18:16)