『ジーヴズの事件簿』 P・G・ウッドハウス [読書・海外]
楽しいっ!
主人思い…とは言い切れないジーヴズが最高^^
バーティ・ウースターが揉め事に巻き込まれるたびに
従僕のジーヴズが見事に解決するというお話。
ジーヴズを雇い始めた当初、バーティは
従僕の奴隷になんかならないぞと頑張っていた。
しかしそんな考えはあっという間に吹っ飛んでしまう。
ジーブズの頭脳に完敗したわけです。
「ジーブズが来て一週間もたたないうちに、
僕は自分のことを自分で処理するのをやめてしまった。」
ジーブズのことを「バーティの飼い主」とまでいう
アガサ叔母の言葉もあながち外れてるとは言い難い(笑)
ジーブズの態度が頑なになるのは
バーティの前衛的な服装の趣味が気に入らないとき。
最初の衝突は「派手なチェックのスーツ」
「突飛すぎる」とジーブズは判断している。
結果は…もちろんバーティの敗北。
明るい緋色のカマーバンド、藤色の靴下と
勝負は続くが、結果はいつも同じ。
でも、バーティはまだまだがんばるつもりだと思う。
そういうヤツだもの。
「ミスター・ウースターはとても明るく優しい方だが、
知性はゼロ。頭脳皆無。精神的には取るに足らない
― 全く取るに足らん」
ジーブズは自分が休暇を取る前に代わりの男に
こんな風に引き継ぎをしている。
それを立ち聞きしながら反論できないバーティ
彼が胸を張って自分の魂は自分のものだと主張するのは
ちょっと無理そうです。
トラブルの合間を縫って賭けで儲けたり
楽しみにしていたモンテ・カルロ行きが
バーティの都合で変更になり落胆するも
結局は予定通りに行くことになるという結末に
持っていく手腕といい、ジーブズはしたたかな男で
そこがすごく好きです。
おもしろかった!
トラブルはアガサ叔母(ミセス・グレグソン)と
惚れっぽいビンゴ・リトルの二方向からやってくることが多い。
「ロンドンの社交界では容赦ない辛辣さで
名前をとどろかせた叔母」
「反社会的なのらくら人間」のバーティを
矯正しようとアガサ叔母は様々なプランを仕掛けてくる。
結婚相手を見つけてきたり
大臣の個人秘書にさせようとしたり。
そのたびにジーブズの機転に救われる。
たとえそれが「元々あたまの弱い若さま」だからカンベンしてね
という解決方法でも…
これを許すバーティもなかなかの人物だと思う^^
学校からの15年来の友人、ビンゴ・リトル。
女の子に惚れるとバーティに力を貸せと言ってくる。
しかしたいていの場合、うまくいかない。
女を見る目がないしあんなにケーハクなら
いまくいくはずないと思っていたら、
しっかりした女性と結婚できたのでびっくり。
結婚しても相変わらずトラブルは持ち込んでくるけどね。
従兄弟のクロードとユースタスの破壊力も
忘れられません^^;
ジーヴス&ウースターは漫画化されてるようですね。
「プリーズ、ジーヴス」
読んでみたいです^^
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判断するの?
by BlogPetのジャック (2009-04-03 18:31)
しなければなるまい^^;
by miyuco (2009-04-03 19:05)