SSブログ

『スタンド・バイ・ミー』 小路幸也 [読書]

大切な人はきっと、そばにいる。
築70年を過ぎて、今にもつぶれそうな日本家屋の古本屋。
<東京バンドワゴン>を営む堀田家一家の物語、第3弾。
家族が増えて、それにともない問題も増える!?
4世代、ワケあり大家族に、
今回もつぎつぎと事件が舞い込みます。

個性的な伝説のロッカー・我南人(がなと)
長身で長髪金髪の61歳
ビジュアル的に頭に浮かぶのは内田裕也ですが
とらわれない発想は清志郎を思い浮かべたりします。
我南人よりはずっとシャイだけどね。

表紙の裏側の見返しに堀田家の見取り図のイラストが
載っています。とてもわかりやすいです。
裏表紙の見返しの右のページには東京バンドワゴン
では、左のページにあるレトロな建物はなに?
それは本を読みすすめるとわかってきます^^

家族が増えた堀田家は手狭になってきました。
増築する余地もなくさてどうすればいいのか
紺と青はいろいろと思案中の様子。

<東京バンドワゴン>は、玄関口を真ん中にして
左側が古本屋、右側がカフェになっている。
古本屋店主は80歳になった堀田勘一
でんとした立派な体格にごま塩頭
頑固で意地っ張りで気難し屋という難物です。
勘一が上座にどっかと座り、
家族そろっての朝ご飯の場面から物語は始まります。

<秋・あなたのおなまえなんてぇの>
買い取った本に奇妙な落書きがあった。
紺に関係するような思わせぶりな落書き。
過去の苦い出来事がよみがえり、
心にさざなみがたってしまったのですね。
そして古本屋の棚の本が何回も並び替えられていた件は
懐かしい人との再会の前ぶれでした。

<冬・冬に稲妻春遠からじ>
クリスマスに一組のカップルが幸せになりました。
我南人は相変わらず身軽に動いて
解決への道筋をつけていきます。
「LOVEだねぇ」
真奈実さんとコウさん、お幸せに^^
お宝が仕込んであったギターを売った相手はキースなの!?
キース・リチャーズのギターを調べるのは
さぞや難儀なことでしょう。

 

<春・研人とメリーちゃんの羊が笑う>
「六波羅探書」春の会所を開催しますと
案内状が届き、勘一の一声で
青とすずみが参加することになる。
京都の古本屋の有志の懇談会にはうるさがたが揃う。
若い二人はそつなくふるまうことができるでしょうか。
胸を痛めているかわいい女の子に力を貸すのは
羊我南人でした^^
京都でのすずみちゃんの啖呵はかっこよかったよ。

<夏・スタンド・バイ・ミー>
ちょっと藤島の財力に頼りすぎではないですか^^;
青の生みの親・国民的大女優と
我南人とのスキャンダルは回避され
堀田家の増築問題も解決しました。
ますますにぎやかになりそうですね。

シリーズ新刊がもうすぐ発売になります。
楽しみです^^

スタンド・バイ・ミー

スタンド・バイ・ミー

  • 作者: 小路 幸也
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 単行本


タグ:小路幸也
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0