映画 『大奥』 [日本映画]
ライトな感覚の時代劇という感じでした。
重々しくないです。
さまざまな感情を呑みこんだ表情が
とても魅力的だった二宮和也くん。
玉木さんはまあなんて艶っぽいこと。
まっこと美男におわしますことよ。
柴咲コウは男前でした。
和久井映見の久通は原作から出てきたみたい。
阿部サダヲは涼やかな雰囲気でいながら
一本芯が通った誠実さがうかがえてとても素敵でした。
役者さんたちの華やかな競演、楽しめました。
男だけがかかる謎の疫病が蔓延し、
男の数が女の4分の1に減ってしまった江戸時代。
そこはすべての要職に女が就き、
男は子種をほしがる女に体を売る男女逆転の世界だった。
そんな中、一人の女将軍に3000人の美男が仕える大奥に、
ひとりの青年が足を踏み入れる。
困窮した旗本の実家を救うため、奥勤めを決意した水野祐之進だ。
そこで大奥の贅を尽くした煌びやかな表の顔と、
才色兼ね備えた男たちが
熾烈な争いを繰り広げる裏の闇を目にし、
衝撃を受ける水野。
しかし彼自身も、やがて権力闘争の渦中に投げ込まれていく…。
いろいろとツッコミどころはあります。
男性陣の色とりどりの華やかな衣装が
どうにもチープに見えてしまって特に残念。
お目見えのときの柴咲コウ扮する吉宗の
姿勢、歩き方がひどすぎる。
と思っていたらあれは演出だったそうです。
「吉宗は歩き方ひとつとってもドシドシ歩くという
所作を無視したものなんですが
その奥には基礎的なものがなければいけないということで
バランスを意識して演技していました」
(『大奥』記者会見より)
http://www.cineref.com/kaiken/ooku.html
監督はパターンにはまった動きや言い回しが
あまり好きじゃないらしいです。
でも時代劇でそれをやりすぎると安っぽくなる。
原作にはない鶴岡の切腹。
う~ん、切腹ってそんなに簡単にやってしまっていいの?
水野は勝手に介錯してしまっていいの?
このシーンは本当に必要なの?
以下、ニノのファンとして言いたいこと。
ニノが小柄なことは動かしようがないけれど
もう少しうまく撮ることはできなかったのかな。
たとえば垣添と向かい合わせで話すとき
横からフツーに撮っているので
水野が見上げるかたちになっていて
「………」でした。
立ったまま話さなくてもいいんじゃないの。
アングルを工夫してもいいんじゃないの。
水野が杉下を諫める表情はとても印象的だった。
「行きて帰りし物語」でしたね。
galapagosさん、nice!ありがとうございます!
by miyuco (2010-10-13 18:18)
c_yuhkiさん、いつもnice!ありがとうございます!
by miyuco (2010-10-13 18:19)
ミナモちゃん、nice!ありがとうございます♪
by miyuco (2010-10-18 09:40)