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映画 『大奥』 [日本映画]

ライトな感覚の時代劇という感じでした。
重々しくないです。

さまざまな感情を呑みこんだ表情が
とても魅力的だった二宮和也くん。
玉木さんはまあなんて艶っぽいこと。
まっこと美男におわしますことよ。
柴咲コウは男前でした。
和久井映見の久通は原作から出てきたみたい。
阿部サダヲは涼やかな雰囲気でいながら
一本芯が通った誠実さがうかがえてとても素敵でした。

役者さんたちの華やかな競演、楽しめました。

N0027430_l.jpg

男だけがかかる謎の疫病が蔓延し、
男の数が女の4分の1に減ってしまった江戸時代。
そこはすべての要職に女が就き、
男は子種をほしがる女に体を売る男女逆転の世界だった。
そんな中、一人の女将軍に3000人の美男が仕える大奥に、
ひとりの青年が足を踏み入れる。
困窮した旗本の実家を救うため、奥勤めを決意した水野祐之進だ。
そこで大奥の贅を尽くした煌びやかな表の顔と、
才色兼ね備えた男たちが
熾烈な争いを繰り広げる裏の闇を目にし、
衝撃を受ける水野。
しかし彼自身も、やがて権力闘争の渦中に投げ込まれていく…。

いろいろとツッコミどころはあります。
男性陣の色とりどりの華やかな衣装が
どうにもチープに見えてしまって特に残念。

お目見えのときの柴咲コウ扮する吉宗の
姿勢、歩き方がひどすぎる。
と思っていたらあれは演出だったそうです。
「吉宗は歩き方ひとつとってもドシドシ歩くという
所作を無視したものなんですが
その奥には基礎的なものがなければいけないということで
バランスを意識して演技していました」
(『大奥』記者会見より)
http://www.cineref.com/kaiken/ooku.html

監督はパターンにはまった動きや言い回しが
あまり好きじゃないらしいです。
でも時代劇でそれをやりすぎると安っぽくなる。

原作にはない鶴岡の切腹。
う~ん、切腹ってそんなに簡単にやってしまっていいの?
水野は勝手に介錯してしまっていいの?
このシーンは本当に必要なの?


以下、ニノのファンとして言いたいこと。
ニノが小柄なことは動かしようがないけれど
もう少しうまく撮ることはできなかったのかな。
たとえば垣添と向かい合わせで話すとき
横からフツーに撮っているので
水野が見上げるかたちになっていて
「………」でした。
立ったまま話さなくてもいいんじゃないの。
アングルを工夫してもいいんじゃないの。

水野が杉下を諫める表情はとても印象的だった。

「行きて帰りし物語」でしたね。

oooku.jpg


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miyuco

galapagosさん、nice!ありがとうございます!
by miyuco (2010-10-13 18:18) 

miyuco

c_yuhkiさん、いつもnice!ありがとうございます!
by miyuco (2010-10-13 18:19) 

miyuco

ミナモちゃん、nice!ありがとうございます♪
by miyuco (2010-10-18 09:40) 

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