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『インセプション』  [外国映画]

頭の中がぐ~るぐる状態でございました。
セリフの意味がスッとはいってこない時、
思考は立ち止まり、しばし考える。
で、考えるほうに集中したあげく
次のシーンの意味を理解しないまま
漠然とやりすごしてしまうわけで。
ハッと気がつき、プレイバックしてまた考える。
そんなことのくり返し。
結果としてぐ~るぐる(@_@)

じゃあつまんなかったかというと…
おもしろかった!
こういう引っかかる映画は大好き。
しかし、私の情報処理能力はこの作品に
追いつかなかったので(情けないことに)
不完全燃焼な気持ちが残った次第でございます。

クリストファー・ノーラン監督のオリジナル脚本
あの世界を独りで一から作り出したなんて
恐るべし、ノーラン監督。すごい人だ。
「キック」「夢の階層」「時間の進み方の違い」
独自のルールがおもしろかったです。
「ゾウのことを考えるな」
というテクニック、いいですね。

映像が素晴らしいということですが
そこはよくわかんなかった^^;
(セリフばかり追いかけてたらダメだわね)
アリアドネの最初の設計で風景がぐっと持ち上がって
頭上から降りてくるところは(ポスターにあるシーン)
ゲームの「塊魂」みたいと思ってしまった。

レオナルド・ディカプリオの映画をきちんと観たのは
初めてです。(タイタニックも観てないです^^;)
マリオン・コティヤール演じるモルに翻弄されるコブの
優しかったり戸惑ったり悲しそうにしている表情に
とてもとても心惹かれました。なんて魅力的なんだろう。
世間のみなさまから10年以上遅れて
やっと気づいた次第でございます。(遅すぎ…)

「虚無」でふたりきりで過ごした幸福な50年
心だけ老いて現実世界に戻ったモルが
現実を受け入れることを拒否する気持ちは
理解できるような気がする。
夢の中があまりにも幸福だったのですね。
マリオン・コティヤールの悲しそうな顔が
いつまでも心に残ります。

渡辺謙、存在感がありました。
もうちょっと活躍してほしかったです。

あらすじ (goo 映画より引用)
人がもっとも無防備になる夢を見ている間に、
潜在意識の奥深くに入り込み、
貴重な情報を盗む“エクストラクト”。
この危険な技術で世界最高の腕を持つ
産業スパイのコブ(レオナルド・ディカプリオ)は、
反対にアイデアの芽を潜在意識に植え付ける
“インセプション”の依頼を受ける。
このほぼ不可能とされる任務を成功させるため、
コブは世界中からメンバーを厳選し、
最強のプロフェッショナル集団を結成する。
だが彼らがいくら周到に計画を立てようが、
どれだけ優れていようが、
計画を根底から揺さぶる“敵”の存在を、
コブはひそかに感じ取っていた…。

それにしてももやもやする。
同行者に疑問をふっかけてもラチがあかず。
わかんなかったらそれはそういうもんだと思って
観ればいいんじゃないのと言われた。
おっしゃるとおり。
くどくどと細かい齟齬をいいたてるレビューに
つまんない見方してると楽しめないよと思ったりするのに
なぜか今回はひっかかる。

映画「インセプション」徹底解説サイト
http://inception.eigakaisetsu.com/index.html

これを見つけて映画のおさらい。
…あれ?私、結構わかってるじゃん。

わかりやすい図解も発見
某巨大掲示板まとめサイトより
http://2chmeme.net/image/e1d57f0bbb2285d721e591f231bbd57b

自分の頭のなかを整理してみると
一番わからなかったのは「キック」
キックするタイミングを合わせなければならない。
じゃあ、どうして階層が違うのにタイミングが計れるの?

 

 

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『薔薇の名前』<午前十時の映画祭> [外国映画]

「午前十時の映画祭」
一般投票を中心に選定された往年の名作洋画50本を、
全国25の劇場で毎朝10時から1000円(学生は500円)均一で
1年間に渡って上映する。
若者の洋画離れを食い止め、
熟年層を再び映画館に呼び戻すために
一般社団法人映画演劇文化協会が始めたプロジェクト。

都内での上映館は2箇所のみ。
行けないわけではないけれど
交通費の方が高くなってしまうというのは
ビンボーな主婦には大問題です。
しかし、ある時気が付いた。
次男の通学定期の通過駅じゃないの?!
(気づくのおそすぎ…鉄道関係は苦手^^;)
授業のない日とか日曜日とか行けるかも。
で、先日、行ってまいりました。

観客は中高年が多かったけれど若者もいました。
みなさん、礼儀正しく真剣に観てました。
予告篇が流されスクリーンに大きく映し出されるいい男たち。
ジェームス・ディーン、アラン・ドロン、スティーブ・マックィーン
胸がときめきます。ああ、しあわせ^^
眼福にあずかるってこういうことを言うのね。


『薔薇の名前』(1987年公開)
スクリーンに映し出される中世の修道院。
どこかいびつで禍々しい雰囲気。
こういう作品は映画館で観るべきですね。
おもしろかった!

ショーン・コネリーが素敵すぎ!
クリスチャン・スレーター、かわいすぎ^^
暗い場所をひとりで歩いていると
修道士の誰かに襲われちゃうんじゃないかと
(無駄に)ハラハラしましたわ。?

ヨーロッパで宗教裁判の嵐が吹き荒れていた時代。
キリストの財産をめぐる教皇派とフランチェスコ修道会との
争いを調整するための会議に出席するべく、
修道士のウィリアム(S.コネリー)とアドソ(C.スレーター)は
北イタリアに向かっていた。
ところが、若い修道士が不審な死を遂げたことをきっかけに、
ウィリアムは調査をすることになる。
そして起こる第2、第3の殺人……。
修道院という戒律に縛られた世界で起こる
連続殺人事件の結末は……?

バスカヴィルのウィリアムとメルクのアドソ
名前にホームズとワトソンが仕込まれている。
それに気づいた瞬間、
この映画とは仲良くなれそうだと思いました。
難解なのかな?とちょっと身構えていたので。

鋭い観察眼を見せつけるところが
お約束だけど好き。
どうしてわかるの?と言いたげに
ポカンとした顔をしているワトソン、
じゃなくてアドソがかわいい。

殺人事件を調査するウィリアムと若き弟子・アドソ
死亡した若い修道士は図書館の挿絵画家だった。
次に殺されたのはギリシア語翻訳者。
彼は挿絵画家と親しかった。
図書館に手がかりがあるのではとウィリアムは考える。
犠牲者はまだまだ増えていく。

盲目の長老・ホルヘは笑いを禁じている。
人気のない夜の図書館で2番目の犠牲者が
こっそり本を読みながらゲラゲラ笑っていたのは何だったの?
謎は深まり、殺人は続く。

「禁書」がキーワードでした。
迷路の図書館で謎は解明される。
燃えさかる本の山。
しかしショーン・コネリーが死ぬわけない。
(過去の映画で刷り込まれてる^^)
そうは思っていても、
本を抱えて出てきた姿にホッとしました。

キリストの財産を巡る争い
「イエスが身につけていた衣服は
果たしてイエスの所有物であったか否か」
この時代では大問題だったのでしょうけれど
大まじめに議論している姿は滑稽です。
教皇派の人たちは何故ゴテゴテした装飾過多の衣装なの?

異端審問の恐ろしいこと。
無慈悲で一方的な権力の行使にしか見えない。
【キリストは笑わない】
笑いを禁じるって、出来るわけないと思うけど。

タイトルの意味が最後に明かされる。
(「市民ケーン」の「Rose Bud」を思い起こします)
あの少女の最後に見せる表情は美しいです。

<午前十時の映画祭>
「フォロー・ミー」と「バベットの晩餐会」は
絶対に観にいくつもりでございます!
楽しみだわ(〃▽〃)

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『シャーロック・ホームズ』 [外国映画]

19世紀末のロンドン。
若い女性が不気味な手口で殺される事件の犯人として、
ホームズとワトソンは黒魔術を操る男、ブラックウッド卿を逮捕する。
彼は絞首刑となるが、死の直前、「私は復活する」と宣言。
その言葉通り、謎めいた事件が続発し……。

おもしろかった!
知的で物静かという従来のイメージとは異なる
アクティブで肉体派のホームズが魅力的です。

ロバート・ダウニー・Jr(ホームズ)とジュード・ロウ(ワトソン)
絵になる役者さんを観ているだけで満足でございます^^
「“腐”があるよー」
と一足先に観てきた息子が言ってたけど
ホームズ…なんて大人げないんだ…
“腐”と言われてもしかたない駄々っ子ぶりでしたわ。
まっ、それもご愛嬌ですけどね。

ワトソンが婚約者を紹介したいと誘ったレストランで
周りにいる人たちをただ眺めているだけではなく
意図せずとも観察・分析してしまうホームズ。
観察中毒のような“業”とも言える性質が描かれていて
おもしろかった。
そのあとワトソンの婚約者・メアリーに余計なことを言って
怒らせてしまいました。
(メアリーが挑発したのかも。なんなのこの三人の関係性)

話があっちこっちに飛んでしまうので
観ていて遭難しそうになったけど
ちょっと考えると筋はいたってシンプル。
もう少し整然とした方がいいのでは。

絞首刑をまぬがれた手段には
全然なっとくできない…

19世紀末期・ビクトリア朝時代の衣装は大好きです。
男性陣が着ているツイードのスーツやコート。
ホームズを翻弄するナゾの美女・アイリーン
演じるレイチェル・アクアダムスが身につけていた
鮮やかな色のドレス、素敵でした。

レストレード警部もよかったです。
さりげなくホームズへの私怨をはらすところが好き^^

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続編が楽しみです!


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『アバター』 [外国映画]

22世紀、地球から遠く離れた惑星パンドラへと
やってきた元海兵隊員ジェイクは、
自らの分身となる“アバター”を操り、
先住民ナヴィと交流するが、
やがて鉱物資源を巡って勃発する人類とナヴィとの
戦争に巻き込まれていく。

「パンドラ」には莫大な利益をもたらす鉱物が眠っている。
しかし乱暴な手段で「宝」を手に入れようとする人間たちは
先住民ナヴィにとって自然の秩序を乱す存在であり
とうてい相容れることはできない。
元海兵隊員ジェイクの目的は
人間とナヴィのDNAの結合体「アバター」を遠隔操作し
ナヴィの信頼を得ることだった。

熱帯雨林が大陸の大部分を占め
アマゾンをスケールアップしたような惑星「パンドラ」
巨大な樹木が絡みあいどう猛な生物が跋扈する
空中に浮かぶ岩石、神聖なる「魂の木」
映画館の大きいスクリーンで見てよかった。
圧倒される映像。
2時間40分があっという間でした。

人間の1.5倍、身長は3メートル
しっぽと硬化した青い皮膚を持つナヴィ
最初は顔立ちに違和感があったのに
徐々にネイティリがかわいらしく見えてきました。
ジェイクがアバターと似ていると気づかなかったけれど
シガニー・ウィーバーがそっくりだったので
きっとジェイクも似ているんだわと思いながら見てたら
似ているように思えてきた^^;

ストーリーはシンプルです。
大勢の方が「ダンス・ウィズ・ウルブズ」に似通っていると
指摘していますが、たしかにそうですね。
そしてジブリ映画のさまざまなシーンが頭をよぎります。

「母なるエイワは誰の見方もしない。自然の調和を保つだけ」

このセリフはまさしく宮崎駿のジブリ映画から
くり返し受け取ったエッセンスと同じです。

「エイワ」
惑星全体に張り巡らせた神経繊維ネットワークの総称
パンドラの神に近い存在
ナヴィは体の一部を使って直接アクセスできる

急死した双子の兄の身代わりとして
ジェイクはパンドラにやってくる。
(DNAが一致するのでアバターを無駄にしないですむ)
科学者の兄だからこそプロジェクトに参加できたはず
元海兵隊員のジェイクには無縁の仕事だったが
軍人としての資質をアバターに吹き込んだことによって
ナヴィとのコンタクトに成功し物語は動き出す。
ジェイクでなかったらナヴィの儀式をこなすことは
難しかったでしょう。
この辺りの設定はよく考えられています。

アバターが眠ると機械に入っていた人間の体が
目覚めるというのもおもしろかった。
どちらの世界が本来の自分が属する場所か
わからなくなるというジェイクの気持ちがよくわかります。
現実では下半身マヒの不自由な体なのに
アバターに精神が移行すると自由に走りまわれる。
それだけでもアバターにシンクロしていたほうがいいよね。

悪の化身・大佐との一騎打ち、生身の対決が
ラストに用意されていて娯楽としての映画の法則を
きちんと見せてくれるのがいいですね。
戦闘機から落っこちて終わりじゃつまんない。
大佐は見事なヒールっぷりでした。

以下、つぶやきっぽいいろいろ


・「トルーク・マクト」として現れた瞬間に
裏切り行為を忘れたかのように
ナヴィがひれ伏すのは何だかなあ
・そうでもしないとナヴィを勝たせることはできないけど
・ジェイクは結局、部族の支配者になるのか
・人間の体からアバターへと魂をうつしかえることに
力を貸したのだからエイワはジェイクをはっきりと選んだことになる。
・支配者にならずにかっこよく去っていくってほうがよくない?
(しかしどこへ^^;)
・「ヤツらはどこにでも神がいるという(嘲笑)」大佐・談
わたしは(日本人は)その概念が自然と身に付いているので
それを理解しない人がいるということを忘れてしまう。
わかってたつもりだったのにハッとしました。
・後頭部から出ている長い巻き毛のようなものを
コンセントのように使ってエイワと接続する。
目に見えるかたちできちんと説明しなければいけないのね。
なんだか即物的なように感じてしまった…
・女性パイロットが男前すぎる!なんてかっこいいんだ!

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これを言うのは御法度かもしれないけど
宮崎駿はやっぱりすごいと思った次第です。
ストーリーの厚みが違いすぎる。

 

 


 


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私の中のあなた [外国映画]

11歳の少女アナは、遺伝子操作によってこの世に生まれた。
白血病の姉に臓器を提供するドナーの役割を求められて。
アナはこれまで何度も姉の治療のために犠牲を強いられてきた。
「もうケイトのために手術を受けるのは嫌。
私の体は、自分で守りたい」
アナは突然、両親を相手に訴訟を起こす。
しかし、その決断にはある隠された理由があった…

泣かせようとする作りではありません。
でもこれはもうどうしようもない
涙をとめるのはムリです。

白血病の姉ケイトの状態は非常に悪く
もはや打つ手はほとんどない。
しかし母は決してあきらめない。
腎臓移植に一縷の望みを託し戦い続ける。
ケイト本人も家族もそれを望んでいると信じて疑わない。
しかし妹のアナは訴訟を起こす。
母には驚天動地のできごとです。
なぜ?

映画は家族一人一人の気持ちに寄り添っていきます。
時系列が入り乱れパッチワークのように
さまざまなエピソードが並べられる。
そこから最初に浮かび上がるのは孤独、悲しみという
負の感情。
しかし徐々にそれだけではない温かさが伝わってきます。

病を抱えながらもケイトは生きていた。
きらめく生を感じていた。
同じ病気のテイラーと出会い恋に落ちる。
初めてのキスは抗ガン剤の味…

テイラーとパーティに出かけるために
ドレスを選びにでかける。
でも治療で髪が抜け落ちている姿では
似合うドレスなんか見つからないとケイトは嘆く。
すると、ケイトの後ろにウイッグが飾られている
ショーウインドウが。
「はっ、これがあったわ。何でこれに気づかなかったの」
と言いたげな母サラとその妹そしてアナの3人の女性陣の
表情がすてきでした^^
ウイッグをつけてきれいなドレスに身を包んだケイトを
おおはしゃぎでカメラに収める女たち。
その気持ちわかるわ。
そしてそんな娘を眩しそうに見つめる父の
何ともいえない表情が印象に残ります。

ケイトを守るためにならなりふり構わず
やりすぎではないのと反感を感じさせる母・サラ。
でも、娘の命をながらえさせるためだけに
盲目的に行動するならば
テイラーとつきあおうとするケイトを阻止したと思う。
ケイトの意思を尊重し見守る母の姿勢から
娘への深い愛情を感じます。強い人です。

病気の姉を中心に全てが回っている家族の中で
孤独を深めていく弟ジェシー。
姉のために身体的犠牲を強いられている妹アナ。
しかしそれでも兄妹は姉のケイトを愛し家族を愛している。
切ないです。
それを見ている聡明なケイトの心情を考えると
つらいです。

I dont mind my disease killing me,
but its killing my family too.

 

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