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原石、やっと輝きました [TV]

先週の「あまちゃん」
主役を射止めたアキより、水口のほうによかったねと
おめでとうと言いたくなるような展開でした。

「一生懸命みがいた甲斐がありました。
原石、やっと輝きました。」

男泣きする水口に思わずもらい泣き。

「でかしたぞ、水口! よくやった!」
電話口で言う勉さんの表情もとてもよかった。

北三陸のネットワークに入るために
勉さんに近づき利用しただけのように見えたけど
(あるいは当時はそれだけだったかもしれないけれど)
東京に戻った水口は勉さんを師匠だと言う。

「こんなもの元はただの樹液だべ。
磨いて磨いて、やっと価値が出る。
お前の仕事もそんだべ?どんないい原石もよ
磨かねがったら宝石にはなんねえ」

東京へ去る水口に勉さんはこんなふうに言いました。
言われた水口はピンとこないようなふ~んという顔で
特に感情を見せることなく去っていきましたが
実は心に残っていたのですね。

ひとつのことを極める勉さんの言葉は迷いがなく、本物です。
琥珀堀りの勉さん、かっけー。

「・・・うるさい もっと泣くぞ」

アキを抱擁するシーンは名場面でした。

* * *

明治通りのライブハウスでベース弾いてたと
自分に酔ったように語るミズタク。
「バースデイ・オブ・エレファント」


THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
(ミッシェル・ガン・エレファント)

The Birthday(ザ・バースデイ)

チバユウスケへのリスペクト?
ってゆーか、てきとー?


バンド名で吹き出したのに
「象の誕生日ですね~」
という特に興味なさそうなアキの一言で爆笑。

* * *

失踪していた母が帰ってきたとき
ユイは思いのたけをぶつけます。
「ごめんなさいで済むわけないじゃん!
あたし、高校やめたんだよ!
何もかもあきらめたんだよ!」
リアスを飛び出し待合室に座り込むユイ。

そこにメール。
種市先輩の変顔、続けてアキの変顔。
「へへへへへ」
変顔を見て笑うユイの顔がかわいかった。
肩の力が抜けて「子ども」の立場に戻ったようだった。
怒りはおさまらないけれど、ホッとしているのがわかる。
お母さんを待っていたんだよね。きっと。

クドカンの脚本は本当にうまい。

「顔見た瞬間は、何だろ。
わ~って、抱きつきたいような・・・
抱きつかないけどね。」

あとでユイは夏ばっぱにこんなふうに言ってました。

夏さんが倒れ、春子が帰ってくる。
手術が終わるのを待つ間
海女クラブのメンバーとの会話で
母のことを何も知らなかったと思い知る。

「私・・・何にも知らないよぉ・・・夏さんのこと。
娘なのに、何にも知らないわ。
笑っちゃうぐらい、知らないわぁ~」
「夏さんの母親じゃない部分見ないで来ちゃったんだね」

「娘なのに、なんにも知らないわ」
春子の言葉がユイの心に
スッと入っていくのが見えるようでした。

* * *

太巻を演じる古田新太が楽しそう。
アドリブの「産まれたての小鹿」で
笑いをこらえるなんて
いくら大女優でもムリだわよね。

鈴鹿ひろ美がアキに演技指導する場面。
薬師丸ひろ子が若いころの映画の現場で
監督に厳しく指導されたことをよく語ってますが
ちょっとだけ経験を踏まえてるのかな。
実際にはこんな生易しいものじゃなかったようですけれど。

そういえばかつての薬師丸ひろ子こそが
映画に関わる人たちに
一生懸命に磨かれた原石でした。

* * *

 

「あまちゃん」は今週も相変わらずとばしてます。

「前髪クネ男」の恐るべき破壊力。
「貪るような接吻」がなぜか「踊るような接吻」へ
無頼寿司の大将と水口のスキをついて
アキの電光石火の早業(笑)よかったよかった。
そして「ダンサー崩れの踊りヤクザ」

東京へ帰る春子にウニ丼を渡そうとして
果たせなかった夏ばっぱの表情がせつない。

映画の公開日「2011年3月5日」
ああ、大勢の人の運命を変えたあの日が近づいてくる。

 


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ミズタク [TV]

「なんだろ・・・なんか、こう・・・ 可愛いですよね」

気づくのおそすぎだよ、ミズタク
アキはずっとかわいいのに知らなかったの?
と心の中でつっこみながら「あまちゃん」を見る。

今回のことであらためてアキの存在が
自分のなかでクローズアップされていることに気づいた
らしいです。

先週の「あまちゃん」
アキとユイの直接対決がとてもよかった。
ふたりともつらいよね。
「やってらんねぇ」
ってふたりとも思ってるよね。

「あきらめたんじゃなくて 醒めたの完全に
だってださいじゃん」

演じる能年玲奈と橋本愛がとてもよかった。
揺れ動く感情が丁寧につたわってきました。
演出もカメラも若いふたりに寄り添うようでした。

「(おかあさんは)帰ってくるよぉ かならず!」
心細げなユイのセリフでわたしの涙腺決壊。
まだ18歳の女の子なんだよね。
のんびりとした田舎で
大切に育てられていたんだよね。
いろいろありすぎて
そんなにかんたんに消化できない。
チケットまだ持っていたのがせつない。

アキのやってらんねぇ思いを聞いて
出番をカットされたドラマ・アキの現実を見て
ユイの心は動いたようです。

「醒めたんじゃなくて あきらめた」

こう言えるようになったんだね。
これまでずっとつらかったでしょうね。
そしてユイはアキの心を動かすわけで。

「そのかわり ちゃんと見てるから」

女の子の涙はきれいだなとつくづく思いました。
ああ、なんてかわいいんだろう。このふたり。

* * *

 「なぜ なぜ出ない、電話に キミは」

唐突に登場するミズタクさん。
北三陸にアキを追いかけてきた。
(そのとき、アキはじっちゃんと現実逃避中)
そして留守電メッセージを聞けと言う。


「誰がなんと言おうとも
キミのかわりはキミしかいないんだよ」

・・・ミズタク、かっけー!

(忠兵衛と組合長・ミズタクとアキのやりとりが
クロスオーバートークになっていておかしかった。
クドカンぽくて楽しい)

しかし合宿所のベッドはマメりんに占領されていた。
先行き不明瞭なのはあいかわらず。

寝袋に半身をつっこんだままミズタクの部屋を
ノックして叩き起こし不安を訴えるアキ。

ダメだ あの 睡魔と闘いながらいいこと言うの難しいよ
わかった ちょっと待って
「絶対デビューできるから」
「夢はかなうから」
(以上、棒読み)
「おやすみ」
(ドアをばたん)

睡魔に負けて朦朧としているミズタクに
私はときめいたのでした。

まほろの行天と舟を編むの馬締を
足して二で割ったようなミズタク、
いいですね。

松田龍平、いい役に見事にはまりましたね。

若き日の春子を演じる有村架純ちゃん。
歌っているときの口元が
小泉今日子にそっくり!

アイドル目指していたはずなのに
春子は表舞台に立てない立場に
追い込まれていたのですね。

* * *

「え~ という今週はわりとヘビーな幕開けですが
徐々にいづものバガみでえな感じに戻ると思います」

今日・月曜日の「あまちゃん」の冒頭のナレで
アキにこんなふうに言わせてますが
さて、どうなることでしょうか。
楽しみです。

今日のあまちゃん
アキの言葉で胸がいっぱいになった春子の
なんともいえない表情を見て
こちらまで幸福な気持ちになりました。


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幽かな彼女 [TV]

「あまちゃん」に翻弄される毎日で
他のドラマはどうにも物足りないと感じてしまう。
困った状態です。

今期のドラマもいろいろ見ていたけれど
最終話まできちんと見たのはこれだけでした。
「幽かな彼女」

中学生に起こりうるさまざまなトラブルを
絶妙なところで収束させていく脚本が好きです。

「いくら期待しても、おまえの親が、
おまえの望む形で愛してくれることはないだろう」
「だけど、まだだれかを愛するチャンスはある。
与えられなかったものを、今度はちゃんと望んだ形で、
おまえは新しくだれかに与えることができるんだ。
そのチャンスは残されてる」

三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』の
多田の言葉がしばしば浮かんできた。

中学生にとって、過酷な現実を受け入れるのは
身を切られるようにつらいはず。
そしてそれができるほど強くなれなくても
しかたないこと。
大人だって難しかったりする。
それでも、望みすぎて身を滅ぼすよりは
違う形で自分をみつめて生き残ってほしい。

「祈りを捧げても膝を抱えてても奇跡は起きない」
                   ・・・SMAP「Dawn」

杏が演じる幽霊の茜さんの
真っ直ぐで揺らぐことのない眼差しが
ドラマ全体の空気をやさしくしているようでした。

身の程知らずの熱血教師は迷惑なだけ。
香取慎吾が演じる神山先生は
力不足で生徒を傷つけた苦い挫折の経験から
今ではあまり生徒とかかわらないように
あたりさわりなく教師をつとめている。

かつて熱血教師だった幽霊の茜に
影響されて徐々に変わっていく神山先生。
一歩ひいて生徒をそっと後押しするスタンスが
いいですね。

前田敦子ちゃんのいつもブーたれている顔が
なんだかかわいくて私は好きだった。

浮遊霊コンビ、どう見ても楽しんでるよね。

最終回の合唱曲はSMAPの「Dawn」だそうです。
Dawn・・・夜明け、暁
神山先生の名前は「暁」
幽霊さんは「茜」
脚本家の古家和尚さんは
最初から考えていたのですね。
古家さんは「任侠ヘルパー」や「PRICELESS」など
すまっぷメンバーと組んでいるから
この曲を知っていたのでしょうか。
(スイマセン。私は聞いたことありませんでした)
いい曲ですね。

***

番宣で杏とふたりでデュエットしていた
『壊れかけの慎吾』
傑作だわ。

「飾られた 行き場の無い押し寄せる スケジュール
ほんとの幸せ教えてよ壊れかけの 慎吾 」

「遠ざかる意識の中帰れない自分ちに
本当の幸せ教えてよ壊れかけの慎吾」

「SMAPで 少年から大人に変わる
本当の幸せ教えてよ壊れかけの慎吾」

そうとうに忙しいんでしょうね。
だいじょうぶ?
剛も中居さんもハードそうだけど。
 


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あまちゃん [TV]

「あまちゃん」にはまってます。
クドカン脚本と聞いたので、HDDの容量をあけ、
準備万端で4月を迎えて正解でした。
本当におもしろい!

宮藤官九郎は2006年に昼の連ドラを手掛けています。
斉藤由貴と及川光博の「吾輩は主婦である」
こちらも大好きでした。

dot blue.gif

紋付き袴すがたの忠兵衛さんで始まり
アキの自転車ダイブで終わった今週の「あまちゃん」

アキは失恋してしまいました。
「お台場」に超絶反応するユイがおかしい。
種市先輩、東京に行ったらつきあうというユイの言葉を
楽観的にとらえないほうがいいと思うけど・・・

「ユイ」って初めて呼んだときは
見ている私までときめいてしまいましたわ。

「星めぐりの歌」で「潮騒のメモリー」で「JUMP」で
振りは「Get Wild」で「サウスポー」で「淋しい熱帯魚」
そんな一週間でした。

「JUMP」は「来てよ その火を 飛び越えて」の
BGMになるという強引な展開。笑っちゃった。

主人公「アキ」を演じる能年玲奈ちゃんがかわいい。
きらきら光る黒い瞳が魅力的です。
正統派美少女「ユイ」を演じるは橋本愛ちゃん。

「普段は感情をおもてに出さないっていうか
体温低いっていうか 
お人形・・・ 蝋人形の・・・館?みたいでしょ」

「殻、破りたいのよ、あの子も
でも見た目がああだから、なかなか」

・・・ユイちゃんママ、蝋人形の館って・・・

今まではユイをあまり魅力的だと思えなかったけれど
種市先輩を上目づかいでギッと睨むまなざしが
すごくよかった。
ずっと口をきいてなかった兄のストーブさんとも
ケンカしてたし、変わってきたのがわかります。

アイドル衣装を身に着けたふたり
「潮騒のメモリーズ」の晴れ舞台
無事に終わるといいね。
(私は「JJガールズ」というコンビ名のほうがよかったな)

ama2.png

dot blue.gif

ふたりの美少女を見ているだけで楽しいけれど
小泉今日子の手馴れた感じのキレ芸や
若き日の春子を演じる有村架純ちゃんの
いかにも10代の春子っぽい振る舞い
(聖子ちゃんカットがお似合いです)
宮本信子のきれいな夏ばっぱ
小池徹平くんのあんなにかわいいのに
暗い性格がとても似合っているところとか
あこがれの先輩にふさわしい
さわやかな容姿のフォーゼ福士くんとか
見どころ満載で本当に愉快。
画面が華やかだといいですね。

トップアイドルだった小泉今日子が
「小泉今日子というアイドルが存在しなかった世界」
で当時のアイドルを熱く語るというなんとも不思議な物語。

「チェック柄の服を着た変な髪形の若者たち」
「肩パッドの男」
そのとなりに小泉今日子のポスターがあるほうが
朝ドラを見ている私たちには自然なのにね。

『潮騒のメモリー』」
「きてよ その火をとびこえて」
潮騒(百恵ちゃん映画)だわね。
「ジョニーへの伝言」とか「17才」(南沙織)とか
「小麦色のマーメイド」(松田聖子)とか
「セーラー服と機関銃」(薬師丸ひろ子)の歌詞とか
春子が歌っているのを聴いているうちに
いろいろ頭にうかんできてごちゃごちゃ。
クドカン、いろいろぶち込んできました。

片桐はいりが演じる安部(あんべ)ちゃんが大好き。
「私なんか校庭の片隅で
ひっそりと干からびているセミの死骸ですもの」
「私なんか机の中に入れたまんま忘れられて
干からびたコッペパンに生えたカビですもの」
・・・卑屈すぎるってばあんべちゃん。

アキに春子がのっている卒業アルバムを見せて、
見せたあとにおもいっきり挙動不審になるあんべちゃんが
最高におもしろかった。

まめぶPRのために町を出るあんべちゃんを
北鉄の駅で見送るシーン。
あんべちゃんと春子のやりとりがとてもよかった。

「私、春子さんのこと、嫌いでした」

女子大生にあこがれてた。
高校で海女はやめて東京か仙台へ出てOLやって
おしゃれして・・・という夢があったのに
突然春子が家出したために海女をやめづらくなり
しかし春子のようにはなれず
勝手にプレッシャーを感じ・・・

「うん、ぜんぜん違う」と春子は言います。
「あんべちゃんみたいに優しくないもん、私」

「この三カ月、すごい楽しかった」と言うあんべちゃん。
「なんか、24年分の埋め合わせができた気がする。」
「帰ってきてくれてありがとう」

あんべちゃんは、本当にやさしい。
ありがとうと言えるあんべちゃん大好きだよ。
また出てきてくれるとうれしい。

***

春子の連れ合い正宗さん。
尾美としのりがタクシーに乗っていて
小泉今日子と共演すると
「マンハッタンラブストーリー」を思い出す。
家族で楽しく見てました。
視聴率は悪かった。
私たちはあのノリにはまったけど。


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星めぐりの歌  [TV]

「あまちゃん」を楽しみにみています。
朝ドラを最初からずっと見てるなんて初めてのこと。
クドカンワールド全開、 さいこー

じっちゃん、海へと旅立ってしまいましたね。
忠兵衛さんのBGMは宮沢賢治の「星めぐりの歌」
・・・ということをネットの情報で知りました。
ワタクシごときが気づけるわけもなく・・・

「陸(おか)さいる限りおら、日本人だ。
日本の常識で量られるべ?
んでも海は世界中つながってるべ?
中国の鳥だからって中国語しゃべる訳じゃねえ。
アメリカのマグロも英語喋んねぇ。
だからおらも日本語しゃべんねぇ。
マグロは魚類!カモメは鳥類!おらは人類だ!」

北三陸を好きだという忠兵衛さん。
では、なして舟に乗るのか。

「海が好きなのもある。だが、あえていうなら、
ここがいいところだっていうのを、確認するためだな。
ほら、夏さんは、北三陸から一歩も出たごどねえべ。
んだからおらが、代わりに世界中を旅してまわってよ、
いろんな国のいろんな町をこの目で見てまわってよ
んでも、やっぱ、ここが一番いいぞって、教えてやってんだ」

「人とは違う時間がおじいちゃんには流れている。
世界を旅する男はスケールが違うんだ。
アキはすっかりおじいちゃんに夢中になりました。」

あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の  つばさ
あをいめだまの 小いぬ、
ひかりのへびの とぐろ。

オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。

大ぐまのあしを きたに
五つのばした  ところ。
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて。

      --- 星めぐりの歌  宮沢賢治 

世界を旅する忠兵衛さんは星に包まれ海の上
今も舟に乗っていることでしょう。

「男忠兵衛 目指すは世界一周」
「帰る陸さは ここ北三陸」
     (梨明日での送別会 張り紙の言葉)

 

種市先輩も忠兵衛さんと同じようなことを言ってましたね。
ここがいいところだって確認するために東京に行く。

アキもゆくゆくは同じような気持ちで東京に行くのかな。

lbl レンガ.gif

忠兵衛さんと夏ばっぱが手をつないで
寄り添いながら歩いているシーン。

宮本信子と伊丹十三のご夫婦の姿を思い出した。

夏ばっぱが牡蠣を自分の手のひらにのせて
アキの口元に持っていき食べさせるシーン。
伊丹監督「タンポポ」に似たような場面がありました。
オマージュですかね。

伊丹十三のエッセイが10代の頃、大好きだった。
説教臭いところが微塵もないかろやかで洒落た文章は
70年代にはほかに見当たらなかった。
「カルボナーラ」を初めて知り、いつか食べてみたいと
ずっと思っていた。
短大に通いはじめ、バイトで自由になるお金を手に入れて
東京の田舎から都内の繁華街に出かけるようになってから
やっとカルボナーラをメニューに見つけ、食べたときは嬉しかった。
それ以来、パスタといえばカルボナーラばかりでした。
さすがにここ10年は胃に重くなってきたけれど・・・

伊丹十三の美貌も自由なところもめんどくさそうなところも
大好きだったから「お葬式」「タンポポ」は私のイメージの
延長線上にある伊丹監督作品でうれしかった。
しかし、そのあとの作品は徐々に受け入れがたくなっていて
「マルサの女」以降は見ていません。
監督の狙ったエンタテイメントが過剰に見えて
私の許容範囲を超えていた。

自殺の報道はショックでした。
いろいろな考察があるし、飛び降り自殺なんて
なんだかあの人の美学に反するようで信じられないと思うけれど、
最後に見た夫婦そろってのインタビューで
妻のおかげですとにこやかに何度も繰り返す伊丹十三に
違和感をおぼえて、「?」と引っかかったことが
頭に残っていたので、なにか彼の中で変化のようなものが
あったのかもしれないと思ったりもしました。

「あまちゃん」でいきいきと楽しそうに夏ばっぱを演じる
宮本信子さんを見たら伊丹監督も嬉しいんじゃないかな。
コメディエンヌとしての宮本さんの素質を
一番よくわかっていたのは伊丹十三だもの。


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